どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

北海道限定!「アイヌ語トランプ」で遊びながら覚えるアイヌ語。

「アイヌ語トランプ」という珍しいトランプがあったので買ってみました。

f:id:tamayoshi:20170211092258j:plain

トランプの裏側は伝統模様・アイヌシリキの様なデザイン。

 

 

 

カードにはアイヌ語と、その発音がローマ字表記されています。

f:id:tamayoshi:20170210123127j:plain

その下には日本語でその意味。それから、外国人にも意味が分かるように。と、英語の表記もあります。

アイヌ語とその発音、日本語の意味と英語の意味が書いてある、バイリンガルなトランプです。

作成したのは自身もアイヌにルーツをもつ主婦の方で、自分の過去の経験から、もっと身構えずにアイヌ文化に親しんでもらいたいという思いがあったそうだよ。

 

 

トランプのスートのデザインも、ちょっと角ばっていてアイヌ文様っぽい。

f:id:tamayoshi:20170211101738j:plain

 

カードの中身はこんな感じ。

f:id:tamayoshi:20170210123305j:plain

おなじみのカムイ(神)、ピリカ(美しい)。

 

せっかくなのでどんなところで使われているか見てみよう。

 

・カムイ

北海道にある地名『神恵内(かもえない)』。

アイヌ語の「カムイナイkamuy-nay」=カムイ(神)・ナイ(川)に由来しています。直訳すると神の川なので、この地に豊かな川があったんでしょう。

「キムンカムイkimun-kamuy」はキムン(山)カムイ(神)で山の神。

これはヒグマのことを指します。

動物たちや自然現象は、神様が姿を変えて現れたものと考えていました。ヒグマは、山の神様が獣の皮と肉をかぶって、ヒグマとして人間の前に現れたんですね。

他にもフクロウは イソサンケカムイ (獲物をもたらす神)、シャチはレプンカムイ(沖の神)といった使われ方があります。

 

・ピリカ

ピリカ(美しい)という単語は、日本国内では絶滅危惧種の海鳥「エトピリカ」が有名です。

 語源は 「エトゥピリカ」 etu(くちばし)pirka(美しい)で、確かにくちばしが特徴的ですね。北海道東部で見られますが、相当運が強くないと見られない、まぼろしの鳥です。

他には、北海道米の品種として「ゆめぴりか」なんていうのもあります。

 

 

 

 

あいさつもあるよ。

f:id:tamayoshi:20170210123302j:plain

 

これはアイヌ語が由来だったんだね。

f:id:tamayoshi:20170211102514j:plain

ト゚ナカイの「ト゚」はトゥ(tu)と発音するよ。

 

 

f:id:tamayoshi:20170210123309j:plain

他にはどんな単語があるのかな。買ってからのお楽しみ。

 

 

どさんこカメラは、白老町のアイヌ民族博物館で購入したよ。

札幌市内の書店、新千歳空港や一部ネットでも販売しています。