北海道立近代美術館で開催中の「ゴジラ展」に行ってきたよ。
「シン・ゴジラ」も絶好調ということで、にわかにゴジラファンの力が高まっているのでしょう。美術館でゴジラが見られるなんてね。
「特撮映画のヴィジョンとデザイン」と題してゴジラ作品を、特撮とデザインの視点から見てみましょう。という企画です。
入口を入るとさっそくゴジラ!かっこいい!!
「ゴジラVSデストロイア」のゴジラ。
こちらはいわゆる「ゴジラスーツ」と呼ばれるもので、この中に入ってゴジラを演技?させます。
よくある展示会と違って、すべて東宝から借りてきた実物ってとこが嬉しいですね。美術館で見る甲斐があるってもんです。
ちなみに写真はすべて撮影OKのもの。
かなり近づいて観られます。
触れちゃいそう(だめ)。この時点で感動。
このゴジラは「平成ゴジラ」時代のスーツで、マッチョな体とどっしりした下半身が特徴です。
ゴジラはシリーズごとに顔や背びれの造形が変わっていて、人によって好みがわかれるところ。平成ゴジラが好きとか昭和ゴジラの中のキンゴジが好きとか。
会場に入っても興奮は続きます。
初代「ゴジラ」で使用された秘密兵器『オキシジェンデストロイヤー』、ラストシーンで使われた潜水ヘルメット!
これ本物ー!!あの時のあれね!! みたいな。
お客さんは年配からワカモノまで幅広い。
初代ゴジラの公開は1954年だもんね。
今回の展示では昭和ゴジラ、平成ゴジラ、ミレニアムゴジラの3つに分類して、各々のデザイン性から作品をたどってみようという趣旨でした。
3つの時代のゴジラアイコンを用意して解説されていたんだけど、ちょっと押しが弱かった印象。
造形をテーマにするなら、作品ごとの造形解説が欲しかったところ。作品ごとのあらすじなんてどうせ全部読めないんだから。
知らない人にもわかるように説明があるとよかったなあ。
展示はテーマの通り特撮がメインなんですが、これもただ図面を陳列するだけでなく特撮技術の踏み込んだ解説が欲しかったところ。
ああ大変なんだね。ということはよく伝わるんだけど。
せっかく美術館という場所を使うんだから実物や映像との対比があったらよかったんだけどな。
作品なんぞよく知らないって人でも楽しめるのはゴジラスーツや模型の展示。
間近で見ると迫力が違うし本物だし。
館内撮影は禁止だったので記憶が正しければ他にあったものは
ゴジラの足(「怪獣大戦争」のやつ)、
メカゴジラのスーツ、モスラ、スペースゴジラのスーツ、デストロイアの頭。などなど。
キングギドラのスーツはかっこよすぎて欲しくなりました。豪華。
いったいどこから人が入るのかよくよく見てもわからないんだな。
テーマから外れてるので仕方ないんだけど、伊福部昭のことはあんまり書いてなかったな。音楽だけ流れていた。
後半は東宝所蔵の展示物ではなく、イラストレーターの絵などが中心。
そして酒井ゆうじさんの作ったゴジラもたくさんあるので必見です。
酒井さんの展示ゾーンは思わず引き付けられるパワーを持っていますが、立ち入り禁止の線を踏まないようにお気を付けください。とても分かりにくいから。
あ、最後のおたのしみにゴジラと記念撮影がでるんだよ!
北海道会場だからなのか、テレビ塔とゴジラと合成で記念撮影できます。
ただ、データや紙では渡してくれないので、各自自分の映った画面をスマホで撮影することになるんだ。
土日の混雑時は結構な列になりそうな予感。
一緒に映ってくれたのは『ゴジラ・ファイナルウォーズ(2004年)』のゴジラ。
コワい。
グッズ売り場にはシンゴジもいるよ。
シン・ゴジラはフルCGだから実体は無いと思ってたんだけど、アニマトロニクス用のが一体(撮影不可)と、この方がいました。
やっぱね、フルCGでも作りたくなっちゃうよね。
*
ゴジラ展に行く前の予習に限った話ですが、見ておくならこのあたりがおすすめです。
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全道のゴジラファンのみなさん。10月23日までなのでお見逃しなく!