北海道のこのへんに、美幌町という小さな町がある。
オホーツク海から数十キロ、人口2万人ほどの町だ。
その小さな町にマニアックなチョコレートショップがある。
「オホーツクショコラッティエ」だ。
オホーツクショコラッティエのチョコレートは、どれも楽しい。
チョコレートに組み合わせる材料がホオズキ、チーズ、北海道産サクランボという変化球、バリエーションも豊かだ。
おまけに見た目も美しい。
美幌町自体は農業が主産業である農村地帯だが、こういったところにチョコレート専門店がぽつんとあるというのも、ひみつのお店が隠されているようで付加価値があるだろう。美幌町のおみやげとしてもぜひおすすめしたい。
しかも歯医者さんの中にお店がある
もともと歯科医だった方が、ふとしたきっかけでチョコレートの魅力に目覚めてしまいチョコレート専門店を開業したのだ。チョコの魔力はおそろしい。
ではさっそく。
チョコレート詰め合わせ「オーロラの雫」
ひとつひとつの説明書が添えられている。こういうの大事。
この詰め合わせは「ホオズキ」を使用したチョコレートがメインになっている。
真ん中がスミレの花びらショコラ。その両側がホオズキのトリュフ。
ショコラの中にまるっと入ったホオズキは、たっぷりお酒を吸い込んでジューシー。
ちなみにこれは食用のホオズキ。観賞用のホオズキは毒性があるので食べてはいけません。
このホオズキは美幌町の無農薬栽培のものを使用している。
食用ホオズキの主な産地は東北や長野県がほとんどで、北海道産のものは珍しい。
この店ができたきっかけも、実はホオズキ。
歯科医であった店主がたまたま留学先のニューヨークでおいしいホオズキに出会い、故郷である美幌町でもこれを活かせないかとひらめいたのがきっかけ。
だから美幌町にホオズキ栽培を定着させるきっかけにもなった。
・・・と書くと単純だけれど、実際にこの方はショコラの勉強もされてそれをうまく組み合わせ、生産者も巻き込んで軌道に乗せたのだから商才があってのことだと思う。
ホオズキは軽くて高齢者でも栽培と収穫がしやすいので、高齢化が進み重労働が負担になる農業にとっては、補助的にはおもしろい作物かもしれない。
次は青い箱。
「オーロラの雫 クール」
こちらは美幌町産のミントが入ったショコラの詰め合わせ。
程よい爽やかさとしゃりしゃりした食感。
甘味料は歯に優しいキシリトールを使用。
他のチョコのパンフレット。
オホーツクショコラッティエの購入方法
お店が遠方という事もあり、殆どの人は通信販売になると思う。
購入方法は3通り
1直接お店で購入
2お店に連絡して発送してもらう
3通販サイト
通販サイトの場合、購入できる商品が限られているので、あまり面白くないかもしれない。
この店では季節ごとに中身を変えたチョコレートを販売しているので、いろいろ選んで楽しみたい方は直接お店にご連絡することをお勧めします。
ショコラはすべて手作りで、今はお店の切り盛りはひとりでやっているそうだ。お店のお休みも突発的に起こるようなので、行く前にご確認を。
オホーツクショコラッティエ
北海道美幌町青山北一番地一
公式HP
北海道美幌町オホーツク・ショコラッティエ|オホーツク・ショコラッティエ
地域の特産品を使った商品にがっかりするものが多い中、このチョコレートは食材との掛け合わせが上手。
珍しさも美味しさも両立するのは大事。