どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

袋のまま食べる「美唄やきそば」。

このやきそばをご存知でしょうか。

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袋からそのまま食べる「角屋のやきそば」。通称、美唄やきそばです。

「フライパンでいためてお召し上がりください」と書いていますが、そうやって食べるのは通ではありません。

皿も箸もいりません。袋を開けてそのまま食べます。

 

もともと、炭鉱マンが汚れた手でも食べやすいように、時間が無い時でも食べられるように、という配慮から生まれたんだそうです。

おっきな紅ショウガをベリッとはがして開封。

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さあ召し上がれ。焼きそばは、もはや携帯食。

いつでも手軽にやきそば。

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味は・・・蕎麦から蕎麦の薫りを取り去って、ウスターソースを貼り付けた感じ。

焼きそばって通常、何らかのスパイシーな味がしますけど、このやきそばは全く刺激がありません。何等の主張もしません。ウスターソースの味がひたすらします。

しかしながらウスターソースの味付けは、飽きさせるほど濃くもなく、物足りないほど薄くもなく、絶妙な配分であります。

決しておいしいというものではないけど、なぜだか食べらさる。

でも結局、食べにくくて皿に出しちゃいました・・。

 

美唄に昔住んでいた人によると、「紅しょうがは上にのせないで、焼きそばの味に飽きたらたまにかじる。焼きそばは、ずるずるっと吸うように食べると食べやすい。」だそうです。

 

美唄のアンテナショップ「PiPa」の他、札幌駅内の「どさんこプラザ」でも手に入ります。(どさんこプラザでは「塩焼きそば」「石炭焼きそば」も見かけました。)

 

 

 このやきそばが売られている美唄(びばい)市はこないだの記事で出てきた赤平市の近くで、赤平同様、かつて炭坑で栄えた町でした。

このやきそばを作ってる「角屋」さんは、昭和31年設立なんだけど、その時美唄にはなんと9万人も人口があったそうです。今は2万人くらい。

ちなみに今はラムサール条約に登録された宮島沼という湿地帯もある、自然豊かなまちになっています。

気が向いたらやきそばもどうぞ。