東京出張編の続きです。
シャンシャン誕生で盛り上がっている上野に来ています。
パンダもいいんですけど、国立科学博物館と間違って入館してしまった知的な余暇を過ごすために東京国立博物館に来ました。
このブログ、「写真とカメラ」ブログにしようと思って始めたんだけど、紀行と食べ物ブログになりつつある気がしますね。いいんですか。いっか。
旅先で絵になりそうな場所があっても、一人旅じゃない限りなかなか気を使う。
・・というのは良い写真を撮れない言い訳だけど、わかる人にはわかると思う。
東京国立博物館で見れてよかったのはこの2つ。
後藤貞行の馬(木彫) 明治時代のやつ。
後藤貞行は軍馬局に勤めていたんだけど、馬が好きすぎて日本画や油絵を勉強して馬を描いた。でも絵じゃ二次元にしかならないってことで木彫りを始めて、馬の木彫りの第一人者になった。より写実的に彫りたくなって馬の解剖までやった人。
アイヌのマレク(突き鉤) ぴんぼけ。
わざわざ東京にまで行ってアイヌの展示を見るっていうのも逆輸入的な感じであれだけど。
特に目新しい発見は無かったけど、このマレクは見たことがなかったので撮った。期間限定の展示らしい。
マレクは鮭を獲る道具で、棒に付けて使う。
国立科学博物館へ。
シャンシャン誕生ということで、館内のレストランにはこんなプレートもありました。
耳のとこは黒ごまですかね・・・・。総体的にはケチャップが1滴っていう。
エビフライまでついて何でもありな感じになっちゃってます。
レストランは激混みで7割が小さな子供連れ。場違い感の中食事を済ませる。
恐竜の化石を見るために「日本館」へ。日本館はステンドグラスのおしゃれーなドーム天井。
日本で初めて発見された首長竜「フタバスズキリュウ」の現物。
これを見るために上野に来たのです。ありがたやありがたや。
あとは江戸時代のミイラとか寄生虫とか隕石とか。子供が見てわかるのか知らないけどいろんなものがあった。館内は写真撮影OKなんだけど、展示を見ないでひたすら子供にポーズをさせてSNSにアップする人が多くて時代だなと思った。
ハチ公のはく製。
「タロとジロ」のジロ。
もう知らない世代もいるかもしれないので書いておくと、タロもジロも1956年(昭和31年)、日本の第1次南極観測隊と同行して南極へ向かった犬。何でかっていうと犬ぞりとか引っ張るため。
南極に行ったはいいんだけど、悪天候で帰りの船には必要最低限の荷物しか積めない。
人命を優先するため15頭の犬たちは船に乗せてもらえず、南極に置いてきぼりにされた。
1年後に隊員たちが南極に向かうと、犬は消息不明になったり鎖につながれたまま死んでいたんだけど、奇跡的に元気に生活してたのが「タロとジロ」なのです。
この実話を基にした「南極物語」という映画もあります。
相棒のタロは・・なんと札幌の博物館にいます。写真は以前の記事から。
タロの方が愛らしい感じ。
タロは日本に帰国してから、札幌の北海道大学植物園で飼われていました。14歳という天寿をまっとう。どうりでかわいいおじいちゃん犬みたいな顔してます。飼われていた北海道大学植物園にはく製として展示されています。
一方のジロは残念ながら帰国がかなわず、第四次越冬中に南極の基地で亡くなりました。極地で死んだためはく製は傷みが激しいそうです、毛がバサバサで表情が硬いのはそのせいかも。
東京と札幌、ずいぶん離れたところに展示させられた2頭です。
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東京のおみやげはこれにしました。いつもこれです。飽きるまでこれです。
おわり。