どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

戦後初の新酒蔵誕生!「上川大雪酒造」

みなさん日本酒はお好きでしょうか。

北海道にもいくつか酒蔵はあります。田中酒造、小林酒造、金滴酒造・・・

そのほとんどが明治、大正時代に作られた会社ですが、戦後初めて北海道にあたらしい酒蔵が誕生しました。

上川町の「上川大雪酒造」。2017年に本格始動です。

 

こちらが、そのお酒。

f:id:tamayoshi:20171228234241j:plain

 ※背景で大掃除中のためバックを白で塗りました(雑)

 

・クラウドファンディングに支えられた酒蔵

ちょっとおもしろいのはクラウドファンディングサービス「Makuake」で資金調達しているところでしょうか。時代ですね、おもしろい。

募集は既に終了し、目標金額 1,000,000円に対し13,835,500円という高実績です。支援すると「試験醸造酒」仕込1号~6号いずれかと、盃がもらえるのです。(が、気づいた時にはすでに目標額に到達していて参加できませんでした。)

試験醸造酒仕込1号~6号は商品ではないので今となっては入手できず、かなりレアと思われます。

才能があっても資金不足というのはいつの時代もありましたが、正当に評価されれば活躍できる時代になりつつあるんですね。

 

・腕利きの杜氏がいる酒蔵

上川大雪酒造の杜氏(お酒を作ったり味とかを決める偉い人)の川端慎治さんは日本酒界隈では有名人。もともと「金滴酒造」というとこで働いていて、川端さんの手掛けたお酒は全国新酒鑑評会で金賞を受賞したりした。金滴酒造もこの杜氏さんが来たおかげでずいぶん味が変わった。で、北海道でもこの人の造ったお酒がいいよ、うまいよっていうファンがたくさんできたらしい。

ところが、大人の事情で金滴酒造内部ですったもんだがあったらしくて、川端さんは事実上解任され、まあちょっとあまりワイドショー的なことを書くのも無粋だからやめるけど、とにかく川端さんは金滴酒造を去ることに。

もともと地元に根差した酒造りをしたかった事もあり、今回、上川大雪酒造に参加することになったのです。

金滴酒造の方は川端さんがいなくなり、最近社長も彼岸の人となられて大変だと思う。今はあたらしい杜氏さんが頑張ってる。

そういうわけで、ファンの多い杜氏さんだから、お酒の方の期待もめっちゃ高まっています。

 

・味は・・・

正月に飲もうと思っているのでまだのんでません・・。とても飲みやすいって話は聞いてますけど、僕自身日本酒に詳しくないので何とも。

興味のある方はぜひご自分の舌で、商品は大雪酒造のオンラインショップで売ってます。上川大雪酒造 オンラインショップ(仕込みから納品まで時間がかかるのでお早めに。)

 

上川大雪酒蔵がある「上川町」ってのは北海道のこのへんです。

f:id:tamayoshi:20171228231155j:plain

旭川の横あたり。大雪山の水が流れる、水質の良い地域なので日本酒作りには適しているかも。

日本酒に大切なのは水と「米」。

日本酒を作るための米は、普段食べる「ご飯用のお米」と違います。

「酒米(酒造好適米)」といって、普通の米より粒が大きい。あと心白(しんぱく)って部分が大きい。お米をよく見ると白くて不透明なとこがあるんだけど、それが心白。

心白は隙間だらけなので麹菌が良く育つらしい。だいたい日本酒用のお米は心白以外を削って使われるのです。

ちなみに酒米を炊飯器で炊いて食べてもおいしくないそうです。

で、酒米にも種類があって有名なのは「五百万石」「山田錦」「美山錦」とかとか。

でも、いずれも生産地は本州なのです。このお米を使わないとうまい日本酒が作れない・・。ましてや北海道米でうまい酒なんてつくれないべや。というのが数十年前の話。

ところが平成12年に正式に採用された北海道産の酒米「吟風(ぎんぷう)」をかわきりに、平成18年「彗星」、平成26年「きたしずく」と北海道からも酒米品種が誕生。って簡単に書いちゃってるけどお米の品種改良って超長い期間取り組まねばいけないのでまじで大変らしかった。酒米なのに「きらら397」とかの血統も入っていておもしろい。

とにかくそういうわけで、オール北海道の原料で日本酒ができるようになった。っていうのは結構最近の話。それを新しい酒蔵が作るっていうから今後が楽しみですよ。