どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

B級感漂う「穂別地球体験館」が地味に面白い。

むかわ町穂別に来ている。

札幌から車で2時間弱のこのへん。

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むかわといえばシシャモが有名。農業地帯で特に観光名所らしきものは無いんだけど、「地球体験館」というあやしい博物館があったので見に行った。

地球上の環境を8つのゾーンに分け、地球誕生の歴史について学べる学習施設らしい。

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外見は普通の博物館。この中がB級の巣窟であることはこの時まだ知る由もなかった。

 

 

もともと1989年の横浜博覧会のパビリオンとして造られた、「MMCコーヒー地球体験館」が元になっているそうだ。1992年になぜか北海道のこの地に移転してきたらしい。

 

入場すると自由に見て回ることはできなくて、「1団体につき必ず1名のサイエンスガイドが同行します」と言われ、入れるのはあと30分後だからそこらへんで待っていられよ。とのことだった。他のお客さんはちびっ子を連れた家族連ればかりで僕は少し恥ずかしいような気持ちで待合スペースでしばらく待った。

 

 

待合室には「シスト男爵」というむかわ町非公式キャラクターのイラストが所狭しと貼られていた

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出典:北海道 むかわ町シスト公式ウェブサイト

「シスト」というのはフランス発祥の街歩き宝探しゲームのことらしくて、男爵はこのイメージキャラクター。むかわ町で実際に宝探しをやるイベントなんだと思う。

ちなみに男爵の顔は、この町でよく産出されるアンモナイトをイメージしたもの。

ちょっとキモイ路線を狙っているんだけど、やり切れていない感がとても悲しい。でも子供たちはシスト男爵の塗り絵を一生懸命やっていた。町おこしに力を入れているんだなあ。

 

 

そうこうしているうちに出発時間になった。

僕のほかに家族連れ3組ほどが合流して一団体。

 

サイエンスガイドのお姉さんと冒険に出る設定。なんだかわくわくする!

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「皆で一緒に!えいえいおー!」と拳を振り上げる。みんなの心はひとつさ。

 

※全部の写真を載せようかと思ったけど、万一これから行く人がいたらあれだから一部を載せときますよ。

 

まず僕らがたどり着いたのは「熱帯雨林」ゾーン。

プラスチックの造花で出来た熱帯ジャングルを潜り抜けた。100均の造花コーナーの臭いが立ち込めていた。

けたたましい鳥や動物の鳴き声が繰り返し響き渡る。よく見るとインコやチンパンジーの人形がこちらを凝視している。ところどころ天井に見え隠れする虎ロープはジャングルつながりなのか。

でも、この暑さは本物・・・。なんだか暑いぞ・・。

 

つづいて「太古の海」。恐竜が生きていた時代の海を再現。

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壁の絵とミニチュアのヤシを駆使した遠近法はかなりつらい。

なぜか岩だけは本物らしい。

「この岩は本物ですよ!」とサイエンスガイドのお姉さんは誇らしげだ。

 

 

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「ほらあそこに恐竜が3体いますよ!どこにいるかわかりますか!?」

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 ・・・・

クビナガリュウは恐竜じゃないのでは?僕と隣にいた少年は一瞬そう思ったけど言わないでおくことにした。

 

 

 

「砂漠」ゾーン。

暑い!!天井から吹き下ろされる熱風で温度が急上昇。

暑さのせいかジオラマが急にリアルに見えてきたぞ・・・!

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暑い・・

f:id:tamayoshi:20180408193214j:plain(このへんから面白いと思い始めました)

 

 

と思ったら急に寒い部屋「氷河期」

めっちゃ寒い!

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なぜかアメリカ某所に氷河期が来たら・・・という設定。世界は終わりました。

 

 

どこかの部屋の一室の窓から、氷漬けになった街を眺めるというシチュエーションなんだけど、この部屋にはどうやら画家が住んでいるらしい。

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描きかけの絵にはエイリアン的なものが描かれていて世紀末感が漂っている。

 

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ソファの後ろに掛けられたヒエロニムス・ボスの「快楽の園」が意味深。

手前のテーブルには冷え冷えになった粘土が置かれていて、触って冷たさを体感できる。ああ寒・・。

 

 

 

 

 

その後僕らは時空をワープしたり、超高速エレベーターに乗ったり、揺れ動く大地を乗り越えたりしながら最終的には宇宙に行った。

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まさか宇宙にまでいけるとは思わなかった。大冒険だ。

冒険のあかしとしてパスポートを手に入れた。

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大人の感想としては、あの暑いゾーンや寒いゾーンを維持する光熱費は大変なものだろうという意見で一致した。大人入館料1000円とやや高めなのもうなずける。

しかし体感温度は視覚と違ってだまされないから、なかなか素敵なアイデアだと思った。

ただ温度変化が急なので体の弱い人やお年寄りは気を付けた方がいいかもしれない。

小学生くらいまでなら十分楽しめるスポットだと思う。

 

 

 

 

帰りに町の「道の駅」で、この町の特産品であるシシャモを食べた。

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この道の駅、地球体験館と同じ町内にあるのに、なんと車で40分もかかってしまった。

というのもこの町は2005年に「鵡川町」と「穂別町」が合併してできたので、めちゃ広いのである。メインの観光施設と道の駅がこんなに離れているのもどうかと思う。

周辺の飯屋を探してから行くといいです。

ちなみにシシャモの旬は10月~11月。

それ以外の時期にシシャモがウリの飲食店に行っても目当ての料理が食べられない場合がある。

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ぼくはこういう施設が大好きだ。

30年近く前に建てられたそうで、展示はほぼ変わらないと見受けた。今はCGとか映像効果がいくらでもあるが、今作っても「この感じ」の展示は二度と出来ないだろう。

末永く続いてほしいと思う。