どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

「札幌でしかできない50のこと」全部行ってみた。№31BAR やまざき

どさんこカメラが札幌でしかできない50のこと全部行ってみたよ。

№31日本最高齢のバーテンダーに会う。=BARやまざき

 

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バーやまざきにやってまいりました。

 

バーやまざきの開業は1958年。半世紀以上の歴史をもつ、すすきのバーの老舗中の老舗です。 

創業者である山崎達郎さんは『日本最高齢のバーテンダー』としても有名でした。

 

ありし日の山崎さん↓



 

「札幌でしかできない50のこと」の各所をまわり始めた当初は御存命でしたが、残念ながら2016年11月、96歳で逝去されました。

ここはオーセンティックバーという事でなかなか足を運ぶ機会がなく、もたもたしているうちにこのニュースを聞き、大変驚きました。

御存命中にも一度来店したことがありますが、その時は閉店時間をぎりぎり過ぎていたため入ることができなかったのが心残りです。

なのでご本人にお会いすることはかなわず、(だから余計に訪問が遅くなったんだけど・・)、表題と相違してしまいますがご了承ください。

 

 

※補足:山崎氏は、単に「最高齢バーテンダー」として有名だったわけではありません。

東京に生まれ、第二次大戦中は衛生兵、将校クラブでのバーテンダー経験を経て札幌へ。

札幌にホステスの付かない本格的なオーセンティックバー文化を根づかせ、育てた弟子は1000人近いとも噂されています。

1975年の国際バーテンダー協会コンクール準優勝

2010年日本バーテンダー協会最高名誉賞「ミスター・バーテンダー」の称号獲得

若いころは画家が夢で、「北海道の景色を描ける」という理由で札幌へ来たらしいです。それだけに芸術の才能もあり、お客さんの横顔を切り絵で作ってくれるというサービスをしていました(その数5万枚以上とか)

それもちょっと楽しみにしていただけに残念・・・

 

 

 

 

さて気をとりなおして、マスターなき後のバーやまざきです。

お店にドレスコードはありません(だらしないかっこで入ったらダメです)

予約せずに入店できました。

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カウンター席に座ります。

 

お通し

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定番カクテルの種類も豊富にありますが、

せっかくなのでバーやまざきオリジナルカクテルを頂きます。

お値段はだいたい、1杯1,100円~

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どれにしましょうと悩んでいるとバーテンダーのお姉さんがカクテルの説明をしてくれました。

カクテルによってはアルコール度数の強いものもあるので、せっかく飲むなら自分の好みを恥ずかしがらずに伝えてみましょう(一杯の値段も安くは無いしね)。

ちなみにノンアルコールカクテルもあります。

 

 

 

現在のバーテンダーは20~30代くらいの方と思われます。

シャカシャカがはじまりました。

プロのシャカシャカです。

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そういえばこういうオーセンティックバーに来るのは初めてだったんだ・・・

シャカシャカが終わるまでどうしていればいいんだろう・・というかあれは僕の分のシャカシャカなのか?

とりあえず背筋をぴっとして待っている僕の目の前にグラスが置かれて、

それはそれは綺麗にカクテルが注がれました(別になにもしなくていいんです)

 

 

 『サッポロ』f:id:tamayoshi:20181014233744j:plain

故山崎さんが1981年ジュネーブで開かれた国際カクテルコンクールで特別賞を受賞した作品。

ウオッカ、アマレットをベースに、ドライベルモット、シャルトリューズを加えたもの。甘めでコクがある。

 

 

 

次はも少しあっさりした甘さの。

『白い恋人』

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ネーミングが北海道らしい。

あの白い恋人?そうですあの白い恋人。

白い恋人の製造元、石屋製菓がチョコレートファクトリーを開設した記念に作った作品。

こちらもウォッカベース。ホワイト・カカオ・リキュール、ホワイト・ミント・リキュール、ミルクを加えたもの。

個人的にはいちばん好きな味。

 

 

 

 

ここでおもしろい一品を発見。

『卵の刺身』

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一見、ゆで卵に見えますが、生卵を凍らせたものです。

わさび醤油でいただきます。

 

ちょっと溶けかかったくらいが食べごろ。どんどん生卵に戻っていく・・

なんというか、ルイベ(凍った刺身みたいなやつ)に似ているような感じ。

確かに酒の肴にはなるような味。

 

故山崎さんのお父さんが発案者で、冬の間の保存食として雪の中に生卵を入れておいたのが始まりらしい。

今は冷凍庫で凍らせているようだけど、どうやって殻をむいているんだろう?

 

 

 

 

『サイドカー』

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 オリジナルカクテルではありませんが、山崎さんのイチオシということで最後はこれ。

 

 

 

初めてのオーセンティックバー。

赤茶色の巨大な木製ドアを開くのは、それなりにどきどきしました(でも自動ドア)。

結論から言うと、とても居心地が良かったのでまた来たいです。

 

オーセンティックバーが良かった点としては

店内が静か

‥って1つしかなかったけど大きな理由です。

 

耳を悪くしてから一層そう思うのですが、店内のBGMが大きいと、とても疲れます。相手の話し声も聞きにくい。そういう店は美味しくても嫌い。

あと静かに飲むお客さんが多いので静かというのもあります。

ばか騒ぎする人も、お姉さんを口説く変なおじさんも(←勝手なバーのイメージ)いないので、外飲みで発生するストレス要素はかなり低減できると思います。

 

お店のHPでチャージ料や主要カクテルの価格が見られるので、二の足を踏んでいる人はご覧ください。

バーって意外と楽しい。