円山動物園で飼育されていたアムールトラのアイ(18歳)が10日に亡くなりました。
最後にアイを見たのは2018年の春
このころすでに、痩せて骨が浮き出た状態になっていました。
詳細は忘れましたが、解説パネルに「命を終えるまでの姿を見てもらうのも、命を知る上で重要だと思うのでありのままの姿を見てもらいたい」みたいな事が書かれていたので印象に残っています。
僕はアイのファンでもなんでもないのですが、そのことが妙に印象に残っていて、アイの訃報を聞いた時に、あ、あのトラだ。とすぐにわかりました。
人間は基本的に自分本位な生き物なので、自分に関係無い事に興味がありません。
遠くの地で名前も知らない人が困っていても知らん顔だけど、その人が名前を知ってる友達だったら、一瞬でもその地のことを考えるんじゃないでしょうか。
これと同じで動物園の役割というのは「見世物」から「友達作り」の場所に代わっていってると思います。動物を見て名前を知って、好きになってもらう。そうしないと環境保全や絶滅といった問題に多くの人が興味を持てないんでしょうね。
今日のブログは何の内容も無いのですがたまたまアイのことを覚えてて訃報に触れたのでこんな駄文を書いています。コロナが流行って動物園からも足が遠のき、最後にアイを見てから2年、頑張ったという表現はとても気持ちが悪いので使いませんが、あれから2年間、アイは毎日起きて食べて寝ていたのだなあと思うと、自分以外の生き物もその日その日を生きているんだね、という当然の事を思い出させてくれます。
人間も大変なのに動物なんて、という世の中になると、だいたいその後人間の命も軽んじられる世の中に突入するので、昨今の余裕のない世の中をみるとちょっと恐い気もします。
経済と時間に余裕がないと、他人の事も心配できないし
そういう人ほど他人に攻撃的になったり極端な思考に陥るってのは科学的にも証明されているそうで。
かくいう僕も攻撃的になりつつあるんで、無駄なもの、生活に必要ないもの、自分に関係ないものを大事にする一年にしたいですね‥
それから動物園にもいけるように、落ち着いた一年になりますように。