「札幌でしかできない50のこと」全部行ってみた。
38.おみやげはノースマンにする。=千秋庵の「ノースマン」
ノースマンは、「千秋庵(せんしゅうあん)」が発売しているお菓子。
昔からおなじみです。
スノーマンじゃないよ。NorthMan。
以前ご紹介した月寒あんぱんと同じくらいおばあちゃんちで
発見される確率が高いです。
なぜノースマンが選ばれたのか?見たときはちょっと「?」。
というのも千秋庵はちょいと「地味」なイメージ。
店員さんの制服もちょっと昔のスーパーの事務員のような感じで、地下街なんかで他のお菓子屋さんと比べると、そこだけ時代が止まっております。
それだけおなじみのメーカーということなんだけど。
地味とはいえ、ノースマン、おいしいです。空港や駅に行けば買えるくらい有名。
しっとりしたパイ生地は、バターの風味がきいています。
中の餡は北海道の小豆を使ったこしあん。しっとりパイと餡、不思議とあうのです。
和菓子と洋菓子のいいとこどりです。
千秋庵とえばノースマンのほかに「山親爺」も有名。
これは水を一切使わず、バターとミルクでつくったせんべい。
せんべいというよりはクッキーに近い感じです。
サクサクした歯触りも良く、素朴で個人的にはとても好き。
せんべいには、鮭を背負ってスキーを履いたかわいらしい山親爺(ヒグマの愛称)
が刻まれています。
ある程度の年齢の北海道民なら
「♪でてきたでてきた山親爺~、笹の葉かついでシャケしょって~♪」
というCMを一度は見たはずです。
これを聴くと日曜の夕方って感じがします。今はもうやってないみたい…。
なにしろ山親爺の発売は1930年。
幅広い世代がこのせんべいを食べていると考えていいよね。
ちなみにノースマンは1974年発売。
大正時代に北海道で初めてシュークリームを発売したのも千秋庵だっていうから、その歴史は長い。
おみやげ激戦区北海道で生き残った数少ない老舗メーカーなんだね。
いうなればその地位は銘菓界のマスター・ヨーダ…。
さてここで、スターウォーズの予習もばっちり・どさんこカメラが、思いつくままに「北海道のお菓子メーカー」をあげていくよ。
★六花亭(マルセイバターサンド、ストロベリーチョコなど)
おみやげの雄。道内各地にカフェを併設した店舗をもってるよ。
それがまたおしゃれで、ブドウ畑だったり、森だったり、北海道の風景を上手に利用しています。店内限定のソフトクリームやワッフルもおいしい。
「雪やこんこ」「なんもなんも」「どんぐりころころ」と商品名のつけ方も面白いよ。
森と美術館を調和した「中札内美術村」や「六花の森」も運営していて、文化活動にも力をいれています。
道内でも贈答品の定番。
★ロイズ(生チョコ、ポテトチップチョコレートなど)
ココにも書いてるけど、
dosanko-camera.hatenablog.com
チョコレートとクッキーが中心。和菓子系はないと思います。
ポテトチップチョコレートは、組み合わせは恐ろしいけど食べだしたら最後、止まらないよ・・!
★柳月(三方六、ボンヌなど)
道内のショッピングモールはもちろん、デパートや空港にも店舗がある。
有楽町のどさんこプラザでもちょっぴりおいています。
十勝に本社を構えるだけあって十勝産の砂糖や小麦粉を積極的に使用してるよ。
三方六というバウムクーヘンが有名で、二色のチョコで白樺の木を表現しています。
薪の標準サイズである三方、六寸が名前の由来。
昔はノコギリの形のプラスチックナイフがついていて、木こりのように切り分ける楽しみがありました。商品によるけど、今はあらかじめ切れていてます。食べやすいけどちょっとさみしい。
切られたのが個包装になった「三方六の小割」もあるよ。
★北菓楼(北海道開拓おかきなど)
「夕張メロンピュアゼリー」でおなじみのホリの子会社。
北海道開拓おかき以外の知名度はあまりないかも?
開拓おかきは魚介のうまみがしっかり。とてもおいしいおかきです。
7日もかけて作っているんだって。
味のバリエーションも豊富で、期間限定の味が出るとつい買ってしまいます・・
いかにもおいしそうな「野付北海シマエビ味」は食べられずに終わりました。
★もりもと(雪鶴、ハスカップジュエリーなど)
道内のイオン系列店のテナントとしてよく入っています。残念ながら大丸札幌店は閉店。
昔からある「雪鶴」はバターの塩気がきいたクリームがはいったブッセ。
創業65周年を記念して、「テルマエロマエ」で有名なヤマザキマリさんが雪鶴のパッケージをデザインしなおしたんだよ。
最近はハスカップを使ったお菓子に力を入れてるみたい。
道内でも贈答品の定番。
★きのとや(札幌農学校、チーズタルトなど)
1983年創業の中堅。20年ほど前から急速に発展してきました。
焼き菓子よりも、お手頃価格でおいしいケーキが食べられるKINOTOYAcafeが有名かも。
★ルタオ(ドゥーブルフロマージュ、ロイヤルモンターニュなど)
小樽。を逆に読んでルタオ。小樽市内はもはやルタオ直営店だらけ。
小樽を歩けばルタオにあたります。
味もおいしいので、小樽で歩きつかれたらルタオに入ってしまっていいと思います。
お持ち帰りのしにくい商品が多いのが難点ですが、クランチチョコ「まあある」なんかもあります。チョコレート専門のルタオ ル ショコラも小樽市内にございます。
★壺屋(き花、壺もなかなど)
旭川市を中心に展開。店舗は札幌にもあります。
洋菓子よりまんじゅうやもなかなど、和菓子の品ぞろえが豊富。
アーモンドガレットでチョコをはさんだ「き花」、硬いです・・
寒い冬はもっと硬い。でもザクザクした歯ごたえとチョコの甘さがクセになります。
「き花」はダイヤモンドダストをイメージ。北海道の印象にぴったりだね。
もはや説明不要。
カフェやテーマパークもあるのですが、いずれも観光客向け。
上記にあげたメーカーと違って、家庭で食べることはあまりないのでした。
とりあえず有名どころはこんなかんじ。
あまり知名度はないけどおいしいお菓子もたくさんあるから、今度紹介するね。
こうやって見ていくと和菓子であり洋菓子であるノースマンは幅広い年齢層に喜ばれるかも。ちゃんと道産の材料を使ってるしね。
迷ったらノースマンにしちゃう?
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