どさんこカメラが
「札幌でしかできない50のこと」 全部行ってみたよ。
№47サブカル資料館で迷う。=レトロスペース坂会館
札幌にある菓子メーカー「坂栄養食品」。
その隣にあるのがここ、「レトロスペース坂会館」なる秘密のスポットです。
「坂栄養食品」は北海道ではおなじみのお菓子「しおA字フライ」や「ラインサンド」を作っているビスケットやさん。
しおA字フライはその名の通り塩味のついたビスケット。アルファベットの形をしていて、これを並べて英単語をつくったりすると手がべたべたになる。
道民なら一度は見たことがあるはず。
そんなビスケット工場の隣には、坂館長が30年以上かけて集めたいろんなものが展示されている私設資料館があるのです。
窓から人形が何体もこちらを覗いていて、すでに怪しげ。
入館料は無料ですよ。
中に入ると・・
さっそくお見せできないものが陳列されています!
モザイクをかけております。お見せできなくて残念です。
館内に一歩踏み入れただけで、この場所の怪しさがびしびし伝わってきます。
とりあえず以下にお見せできる写真を貼っていきます。
昔の注射器と謎の小瓶。
昔の家庭薬。
館内にマネキンの頭が何個か登場するが、ノーマルな頭はない。
価値のありそうなものもあれば・・
人から見ればゴミ同然のものもある。
昔の使いかけの洗剤。
さっぽろ雪まつりの歴代記念バッジ。
集めたくなる気持ちがわからなくもない。
若きリンダと使いかけの試供香水。
ディスプレイの仕方が絶妙。
割と最近のモノもあったり。展示物の時系列もテーマもバラバラ。
今はなき「たくぎん」こと、北海道拓殖銀行のアイテム。
ハンガーに利用される鹿。
黒いリボンのかかった、おそらく「最近世を去ったスターを偲ぶ」コーナー。
上半身は諸般の事情で写せないが、きれいな足は川島なお美さん。
ボウイもいるし、割とタイムリーに更新されているのかも。
とにかく古今東西、無秩序に物が陳列されている。
いや、秩序を知るのは館長のみ。
ごちゃごちゃした怪しげな物の中にぽつんと、自分にとっての懐かしいものなんかが突然目に入る。という楽しさがある。
館長のブロマイド、あります。
さて展示室はこの辺にして、というかここには載せられないものばかりなので、
奥にある坂ビスケットの売店に行ってみます。
売店に行ってみる
売店では試食できるのですが、展示を見た後だと試食の瓶すら怪しく見えてきますね・・
「SAKA手焼きクッキー」はここでしか買えない。おいしかったよ。
チョコチップ
これがラインサンド。
ラインをつくって遊びました。
館内にはお見せするのをはばかられるモノがたくさんありますが、いずれもちょっと懐かしく、お茶目な感じです。その辺のニュアンスがわかる方と一緒に行くと楽しいと思います。
◇お見せできなかったもの
籠に入ったリカちゃ〇人形と館長の写真、お姉さんのセクシー写真、ランジェリー、マッチ、怖くて写真が撮れなかった大量の日本人形。(ほんとに怖い)
◇懐かしかったもの
おきあがりこぼし。祖父が同じものを集めていたな・・
富士ファインピクスの藤原紀香等身大看板。
缶のふでばこ、プラスチックの箸入れ。
ある程度の年齢になれば、懐かしいものにふれる場所と言うのは減っていくんじゃないでしょうか。そして忘れてしまう。
懐かしいものは見た瞬間にほかの情報も大量に思い出されるから不思議です。
それがあった風景や関連する人々の顔。におい。など。
新しい物ばかりがあふれかえる日常で、美術品でも、骨董品でもない。懐かしいものに出会う場所っていうのは貴重なのかも。
ぜひ自分の目でお確かめ下さい。