「ごっこ」って魚知ってる?
北海道で冬にとれる魚で、鍋やみそ汁の具にするんだ。
「ごっこ」の正式名称は布袋魚(ほていうお)って言うんだって。
名前の由来は、たぶんこのお姿。
ふくふくしいよね。大きさはおよそ30センチくらい。
ぶりんとした姿がグロテスクだなんていうひともいるけど、目がつぶらでかわいいんだよ。
北海道のお魚屋さんでは冬になるとこの「ごっこ」が並ぶようになるよ。
自分でさばくことも出来るんだけど、ごっこの体はぬめぬめぬるぬるなんだ。
きっと手を滑らせるだろうから、さばいてもらおうね。
無料って書いてあるしね。 そんな目で見たってだめだよ。
鍋用に切り身のパックも売ってるんだけど、断然さばいてもらったほうがおいしいです。
メスならこんな卵。たらこより大粒です。
卵自体に味は無いけど、プチプチした食感が楽しめます。
独特のぬめりがあるので好みは分かれるかも。
卵を持ってるメスの方が高いらしいんだけど、どさんこカメラは卵より
肝(きも)と白子が好き。
「魚の内臓とか苦手だもん・・」とか思っているなら、ごっこのおいしさの70%を知ることなく食べ終えることになるでしょう。
肝はきちんと前処理をしておけば臭みはほとんどないよ。
タラよりも硬い食感で、なんだかナッツのような風味。うまい!!酒のアテにちびちび食べたい感じ。
個人的にはあんこうの肝より好きかも。ぜひこの部分を食べてほしいよ。
あ、作り方も書いておこうね。
ごっこ鍋の作り方
①おいしそうなごっこをさばいてもらう。
オスかメスかはおたのしみ。お値段は、個体の大きさにもよるけど1匹1,000円しないくらい。だいたい一口大のぶつぎりにしてくれるよ。
②鍋にダシをつくっておく。
③ごっこに塩をする。
ごっこの体表はぬめぬめ。このぬめりをとるよ。まんべんなく塩をしたら少しおいて、流水で洗います。
③沸騰したお湯に30秒くらいくぐらせる。
ごっこの身は独特のにおいがするので、③、④はとても大事。
④お好きな野菜と味付けで煮込む。
ネギ、白菜、などなんでも。伝統的にはしょうゆ味が基本みたいだけど味噌味もあうよ。
⑤おいしい。
身はたんぱく。皮のゼラチンがほとんどで、ぬちぬちした食感。むにむに。
食べる時は身を噛まないですするように吸うと上手にたべられるよ。
ほかの魚にはないこの食感が、くせになる。
あんこうよりお手頃で、タラより美味い。
そしてかわいらしい外見。それがごっこ。
来年の冬もたべたい。