北海道にもいくつか蔵元というのがございます。
北海道生まれの「北の錦(きたのにしき)」という道内ではメジャーな日本酒。
その蔵元、小林酒造に行ってきたよ。
札幌から車で1時間ほど。小林酒造があるのは栗山町という小さな町。
小林酒造は創業明治11年。事業拡大のために明治34年すすきのから栗山町に移転しました。その歴史もあり、小林酒造は酒造所でありながら13棟が国の登録有形文化財に登録されてるんだ。文化財のかたまりだね。
まずはお酒を買いましょう。
タイル張りのレトロな建物は小林酒造旧事務所。有形文化財で昭和19年築。
現在は記念館として、日本酒などを販売しています。
試飲もできるよ。
ここでお酒を買いました。小林酒造では日本酒の原料米を、100%北海道産米へ切替る挑戦をしているそう。
日本酒をつくるためには「酒造好適米」という米が向いてるんだ。食べるお米とは別物。
ちょっと前までは北海道の蔵元でも本州のお米が使われていたんだよね。でも北海道産の酒造好適米「吟風」「彗星」なんかの登場によって、北海道のコメからもおいしい日本酒ができるようになってきたんだ。
あ、玄関になんか書いてあります。
小林酒造がある栗山町は、町名の「栗山」つながりってことで日本ハムファイターズの栗山英樹監督と町を挙げての交流をしています。
とうの小林酒造にもほら。
監督は栗山町内にお家まで建てちゃったんだってさ。
すごいねー。
さて記念館を出て外を散策。なにしろ文化財だらけだって。
こちらはすぐ隣のレンガ造りの旧資材庫。1920年築の有形文化財です。
この中は「昔の酒道具展示館」として開放されています。 無料。
なつかしのラベルや、昔の写真、なにかの試験器具などなど。
廃棄しそこねたのかなあというような物でさえ時代を経ると何かもの言いたげに見えてくるから不思議。
別の酒蔵。でっかい杉玉は造り酒屋のシンボル。
定期的に杉玉は作り直しているそう。
こちらは蔵元の生家「小林家」。初代小林米三郎さんちで明治時代に建てられた。
中は数年前から一般公開されていますが、この日はお休み。
ここは入場料が1000円かかります。
庭には酒造りの守り神として竜神様の祠があるんだけど入れなかった。またこんど。
こちらは旧ビール庫だったところ付近。大正9年築。
荷物のトロッコ用なのかレールが敷いてある。かっこいい。
こちらは昭和元年築。現在は蕎麦屋「錦水庵」として営業し、お食事ができます。
玄関に呼び鈴。元役員住宅だったそうだよ。
和風でこぎれいな感じ。ジャズなんか流しておしゃれじゃないですか。
めずらしいものを食べました。「蕎麦雑炊」。
なんと蕎麦の実100%の雑炊。米が入っていないのでもはや雑炊ですらありませんが・・。
蕎麦殻まくらの中身と同じ形だ・・。ちょっとぬるっとしていて、そばの風味がしていて、適度な歯ごたえ。意外とおいしかったです。
これは「そば湯スペシャル」
粘度がスペシャルでしたよ。
蕎麦クレープもいっときましょう。
なかなか居心地がよかったです。営業時間は下記のとおり。
錦水庵は元役員住宅でしたが、杜氏の社宅はトイレになってました。
おなかもいっぱいになったし寒いし帰ろう。(文化財は?)
購入したのはこちら「瑞穂のしずく」
江別産酒米「彗星」100%のお酒。
やや辛口ですっきり。おいしいです。
しかし酒は詳しくないのでこちらを・・・
上新粉の皮がもちっとしてておいしい。もちろんお酒のかおりがたっぷり。
やっぱり酒よりあまいものだね。