見てこのコーヒー、かわいい「ごきげんコーヒー」
「低分子ポリフェノール・オリゴノール配合」だって。
裏にはこんなことも書いてあります。
「北海道認定」と書かれています。
このコーヒーに入っているオリゴノールという成分について、「健康でいられる体づくりに関する科学的な研究が行われたこと」を北海道が認定しているそうです。いまいちよくわからないね。
調べてみると、北海道には平成25年からスタートした「北海道食品機能性表示制度」という制度があり、このコーヒーはその制度の認定を受けてるだって。
道内で加工された食品に入っている機能成分について、きちんと論文が出されているか、研究されているかなどを道が審査して、ちゃんと研究してますねってことを認定してくれる制度らしいです。
例えばこのコーヒーなら、原材料のライチポリフェノール加工品、オリゴノールという物質。これは札幌の株式会社アミノアップ化学というところで開発しているやつらしくて、
一般的ポリフェノール抽出物よりも非常に吸収性がよく幅広い抗酸化・抗老化作用の可能性があり、研究を進めています。((株)アミノアップ化学のHPより)
なんだってさ。
でも抗酸化作用云々というのはこのコーヒーのパッケージにはかけないんだよね。
というのもこの制度はトクホ(特定保健用食品)とかと違って、特定の効果や栄養成分の機能っていうのは表示できないんだ。
アピールしたいけれど謳い文句は書けないっていうのも中途半端だね。
この制度の主な規則として
・加工食品のみを対象とし、野菜や魚などナマモノは審査の対象外。
・具体的な効能を表示するのではなく、科学的な研究が行われている事実を認定する。
・美容効果は審査の対象外
・研究論文のタイトルに、特定の疾患・疾病の名称が入っている場合は対象外となる可能性が高い。
などがあります。
「これに効きます!」と断言できないので、パッケージを見てもなんだか抽象的な表現。だからいまいちオシが弱いんですね。おしい。
そもそもこの制度が導入された根本には『北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区』という北海道が申請した総合特区があって、「総合特区制度」に認定されることで国から財政上援助を受けられたり法人税がお得になったりしているようです。
特区は北海道以外にも長野県など中部地方が認定された「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」なんかもあります。
われらが北海道の『北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区』の目的は「北海道をオランダのフードバレーに匹敵する食の研究開発拠点とする。」目標は「東アジアにおける食産業の研究開発・輸出拠点化を目指す。」だそうですよ。
ずいぶん抽象的なわりにグローバルだよね。
さて、ごきげんコーヒーは札幌市月寒にある、「いわい珈琲」で売ってました。
ごきげんコーヒーは5袋入りで900円。わりと高め?
別の種類、ノンカフェインの「やすらぎコーヒー」には「アスパラ成分ETAS」なるものが入っています。
もちろん認定済みです。研究したって事実がね・・・
店内にはカウンター席が少しあります。50gという少量から豆の販売も。
やっぱりドリップパックより淹れたてのコーヒーのほうがおいしいね。
他に「北海道食品機能性表示制度」に認定された食品はこんな感じのものです。
身近なところでは、今朝食べたフジッコの「カスピ海ヨーグルト」にも認証マークがついていました!
フジッコは神戸に本社がありますが、本州の企業でも道内で生産や加工をしている商品なら認定を受けられるみたいですね。
というわけで、体にいいとは書けないから、なんか体によさそうな雰囲気を漂わしているこの制度。お上の気持ちを汲んでお見知りおきください。
あ この制度、ヘルシーDoという愛称もあるってさ。