北海道神宮の頓宮(とんぐう)に行ってきました。
円山にある北海道神宮ではなく、創成川の近くにある小さな神社。
北海道神宮は市街地から遠く、冬期は雪でなかなか参拝できませんでした。
そこで誰もが参拝できるよう明治11年に市街地に建てられたのがこの頓宮なんだそうな。
夜に行ってみる
22時も回ったというのに境内は照明がついていたので入ってみた。
頓宮は明治34年焼失している。その8年後、札幌神社(今の北海道神宮)の造営をきっかけに、札幌神社から払い下げられた木材を使用して再建されたんだって。
左右の大きな木は御神木。
手を洗う。3月の札幌は、夜になるとまだ寒い。水冷たい。
狛犬
鳥居を入ってすぐ側にいた狛犬。
こちらは吽形。めずらしく、頭にツノがあるタイプ。
こちらは阿形。寒いのでマフラーをしている。
札幌最古の狛犬
奥に進むと本殿の脇には「札幌最古の狛犬」が鎮座している。
造られたのは明治23年。
こちらが札幌最古の狛犬。
巻き毛の装飾が凝ってます。表情も凛々しい。
吽形。
花の咲いた枝を噛んでいます。
尾を高く上げて跳びかかる寸前のようなこの形を「かまえ型」と呼ぶそうです。
阿形。子狛犬を連れています。
子ども狛犬は毛糸の服を着ていました。お顔はよく見えませんが、立ち上がってじゃれているような格好をしています。
子連れ狛犬は北海道内では珍しいんじゃないだろうか。
狛犬は基本的に向かって右が阿形、左が吽形だけど、こちらの狛犬は逆に置かれているのも特徴的。
2頭は札幌軟石で造られているそうです。
札幌軟石は明治から昭和初期にかけて利用された札幌産の石材です。札幌に関するものを調べていると案外多く出会います。
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限定絵馬もあるって。
周りはビルばかり。
狛犬は札幌最古のものですが、北海道最古のものという根拠は見当たりませんでした。
そもそも神社は和人の入植とともに発生するので、いつ建てられたか年代不詳という古い神社も多いようです。
ここには「北海道最古の(と言われる)石灯籠」もあるはずなんだけど、見当たらず。
何でも狛犬が灯篭を背負っている形だそうです。
帰りがけ、神社から出てしばらく歩くと、外からそれらしきものが見えました。
神社本殿の奥にひっそりと。
戻って写真は撮りませんでした。
暗くて本殿の裏に回るのは怖いもんね。
明るい昼間に狛犬たちを見に行ってみてね。