HIV検査を受けてきました。
近くの保健所で。
書こうかどうか迷ったんだけど、別に「迷う」ほどやましい事ではないし、そういう意識自体がこの検査を何か特別なものたらしめている気がします。
迷う方がおかしいんじゃないかと。
北海道内で検査を受けられる場所
・サークルさっぽろ
札幌にある「サークルさっぽろ」は札幌市からの委託事業として、匿名・無料でエイズ検査を実施しています。毎週土曜日16時00分から19時00まで。
札幌市民以外や道外の人も受診できます。詳しくはHPへ
・お近くの保健所
検査の日時は保健所によって異なります。予約が必要な場合もあるし、時間が決まっていることもあります。
こちらのHIV検査相談マップ↓で概要を検索できますが、保健所のHPを調べたり、直接電話して問い合わせた方がいいと思います。(僕は電話して聞きました。)
HIV検査・相談マップ 〜HIV・エイズ(AIDS)・性感染症の検査・相談窓口情報サイト
・病院?
道内にも受けられる病院があるんでしょうか?調べていません。
病院ですから、当然、匿名の検査はできません。
検査は2種類ありました
「通常検査」と「即日検査」があります。
「通常検査」は採血後、検査結果が出るまで1~2週間かかります。
上述の「サークルさっぽろ」では、僕が確認した時点では通常検査を採用していて、検査の予約をして採血して、1週間後結果を聞きに再度行くという感じでした。
「即日検査」は採血後1時間程度で結果が出ます。
僕は1週間も結果を待つのが嫌だったので、即日検査を実施している保健所に行きました。
即日検査では、「陽性」(感染している)判定が出た場合、本当に感染しているか「確認検査」をさらに受けます。
少しでも感染が怪しければ陽性に傾く検査のようで、感染していなくても陽性反応が出る(疑陽性)確率が7割程度あるそうです。
それから、大事なこと。
検査を受けるのは、「心配なことがあってから3ヵ月以上たってから」だそうです。
※サークルさっぽろは2カ月。
受けようと思った理由。
2016年札幌市に届けられたHIV感染者・エイズ患者は33名。全国ではHIV感染者数は1006名、エイズ患者数は428名となっています(2015年)。めずらしい病気でも、海外特有の病気でも無いことがお分かりいただけると思います。
年齢的には20代~30代が最多。感染者のおよそ9割が男性だそうです。
HIVに感染後数年間は無症状で、その後エイズを発症します。
感染経路は性行為、血液媒介、母子感染の3つの経路に限られています。
不特定多数の人と関係を持ったり、風俗なんかは感染のリスクが高くなりますが、そんなことはしないし、特定のパートナーとだけ付き合っているから安心。
ではありません。
例えば、今の彼女の元カレ。その元カレが過去に付き合ってた彼女。はたまた自分の過去の付き合いをさかのぼって・・そのうちの誰かが・・ってことまではわからないですね。
(感染している人がみんなそういう行為をしていると言ってるわけではありません。念のため。)
誰でも感染する可能性がある。
僕が受けようと思った理由はそれだけです。
それに、早く感染がわかったほうがその後の体調管理もしやすいそうです。
まずは検査を受けて感染の有無を知ることが、自分だけではなくパートナーや子供※のためにもなると思います。
※エイズ予防財団のパンフレットによると、女性の場合、適切な投薬等でお腹の赤ちゃんへの感染を1パーセント以下に抑えられるそうです。
当日の検査の流れ
こんな感じでした。あくまで僕の場合ですが、参考にしてください。
・予約
近くの保健所に電話。保健所のHPに記載されていた日程以外で予約できた。
心配なことがあってから3ヵ月以上経過しているか、年齢、性別を聞かれる。
名前は聞かれませんでした。
↓
・保健所
予約日、約束の時間の10分前に到着。
僕以外の受診者はいないみたいで、誰もいない・・。早足で受付を通過。
待合室で緊張しながら待つ。
↓
・採血
採血のおばちゃんが来る
お天気の話などをしてくれて、僕をなごませようとしてくれます。
「話したくなければ話さなくてもいいですよ」と言われましたが、感染の可能性があった機会について色々聞かれました。
5mlの採血と聞いていたんだけど、試験管2本くらいとられた気がする。
↓
・待ち時間
「50分後に結果が出ますから待っててくださいね」
僕は何も考えないように50分間ひたすらスマホのゲームをしました。
↓
・結果&説明
結果は陰性でした。
保健師さんから今後の生活についてアドバイスなどありましたが、僕は結果待ちの緊張が解けずにほとんど頭にはいりませんでした。
*
とりあえず安心したけど、今後も感染しないという保証にはなりません。気を付けて生活しよう。
なお、この記事は僕の感想であり、記載されたデータやリンク元に一切の責任を持ちません。検査を考えている人はこんな個人ブログではなく、保健所なりなんなりの公式HPの情報を確認してください。
「真実を知ることから始まる」と、検査の最後にもらったパンフレットに書いてありました。まさにその通りだと思います。
ネットで延々と調べて、結局知恵袋に行きつくよりも、心配だと思ったらまず検査にいくのが良いのではないでしょうか。
しかし、これだけ「誰もが感染する可能性があります」と周知しておいて、健康診断や人間ドックで気軽に受けられないのが不思議です。
友達(女性)も受けようと思ってかかりつけの産婦人科に相談したら、そういう検査はやっていない。と言われたそうです。
なんでこんなに敷居が高いんだろうな…。