どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

ニシン漁場だよ、福原漁場

全国的に記録的なスルメイカ不漁だそうですよ。

そのうちニシンみたいに獲れなくなっちゃうんですかね。

「ニシン」とは・・

その昔、捨てるほど獲れた魚ですが、北海道では昭和に入ってぱったりニシンの群れが来なくなり「幻の魚」になってしまいました。

そりゃあもう獲れて獲れて、そのお金で「ニシン御殿」が建ったほどです

 

そんなニシン漁場を復元したのがこちら、「福原漁場」。

ニシン漁を行っていた福原家が所有していた建物群です。

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とても広いです。

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振り返るとこんな感じ。

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空き地になっているところでは、粕漬けにするためのニシンがたくさん干されていたそうです。

 

 

 

主屋の中。

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NHK連続テレビ小説「マッサン」での撮影に使われたそうです。

漁師っぽい恰好をした風間杜夫さんを見たような見ないような?

(マッサン、見てません・・。)

マッサンが好きだった同行者は大変喜んでいました。ニッカウヰスキーより空いてますよ。

 

 

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「漁夫溜まり」と呼ばれる囲炉裏周辺では、季節雇用で地方からやってきた「やん衆」(漁夫)たちが寝食を共にしていました。

 

奥に梯子が見えますが、ロフトみたいな感じです。

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2階は「若い衆」が寝て、1階は役付きの漁夫たちが寝ていました。まさに雑魚寝です。魚や汗のにおいがすごそうですね。

 

 

細かく係りが決まっていたようです。

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土間通路を挟んで反対側は、親方とその家族のスペースです。

座布団がある親方の席からは「漁夫溜まり」を監視できるようになっています。

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親方の散髪椅子。

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こんな椅子があるだけでも庶民離れしていますが、わざわざ床屋を呼んで切らせたそうです。お金持ちー。

 

台所。

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ここで漁夫たちの大量のご飯を作っていたわけですね。

ちなみに毎日同じおかずと味噌汁とご飯だったそうです。耐えられない…。

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こちらは親方の立派な書庫です。f:id:tamayoshi:20170829190004j:plain

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親方は映ってるんだろうか?

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昭和12年の新聞。

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この新聞が出た年を最後に、余市からニシンは姿を消したそうです。

やん衆でにぎわった浜は、人の姿が消え、網元たちは次々に没落していったのでした。

 

 

福原漁場
住所:余市郡余市町浜中町150-1
開館時間:9:00~16:30
12月31日~翌年4月4日は冬期閉館

入館料:大人300円、小中学生100円