どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

中秋の名月

中秋の名月って毎年日にちが変わるの知ってました?

閏月のある年と無い年によっても変わるらしいんです。日本の暦は複雑だ・・。

 

写真は、今年の中秋の名月・・・の2日後の写真。

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まあまあですね。

 

中秋の名月の日は必ずしも満月ではないそうですよ。逆に、中秋の名月の2日後くらいが満月になる年もあるそうです。じゃあこの写真は満月かもしれませんね。

 

現代ではSNS映えする、まん丸でビカビカで、コントラストのキツい月が受けるんですけど、平安時代のお月見というのは曇ってたり、たとえ月が出ていなかったりしても、それはそれで楽しんでいたそうです。いいですね。

 

中秋の名月は旧暦8月15日を指すので、十五夜ともよびます。

これで終わりかと思いきや、中秋の名月の1カ月後、2か月後くらいに「九月十三夜」「十月十夜」ってのもありまして、昔の人は月見が好きですね・・。

平安時代の歌も「月」を詠んでるのはものすごく多いです。逆に「星」は少ないのが不思議。

 

 

北海道でこれといって十五夜に行う特別行事は知らないですね・・。

ススキと団子を飾るノーマルなことしかしません。人生で1回しかやったことないですけど。

 

 

アイヌ語では、月も太陽もチュプ(cup)と呼びます。

使い分けるとしたら、月は「クンネ‐チュプ」(暗いチュプ)、太陽は「ペケレ‐チュプ」(明るいチュプ)ですかね。

冷たい月は女性的なイメージですが、アイヌでは月を男神ととらえていたようです。太陽は女性の神様だそうです。

しかしながら民話に月の神、太陽の神が出てくる話はあんまりきいたことがなくて(個人的にですけど)、出てくるのは火の神や水の神、ヒグマ、フクロウなど動物の神が多いです。

チュプは軽々しく口に出してはいけない言葉だったらしく、アイヌが日常的に祈りをささげたのは身近な神々で、太陽や月は文字通り手の届かない存在だったのかもしれません。