「ピンクニンニク」を買ってみましたよ。
たしかにピンク?というか紫というか。
ピンクの薄皮をむいてみたら、白いニンニクがでてきました。
中まではピンクじゃないんだね。
北海道のニンニクはピンク色。
このように赤みがかったニンニクは、北海道の在来種です。ピンク色に品種改良したわけでは無く、昔から北海道に原生していました。
あまり馴染みがありませんが、かつて北海道でニンニクの生産が盛んだったころは割と出回っていたようです。
一般的な白いニンニクよりも香りがきつくて辛いのが特徴。
だからアリインとかアリシンとか、体によさそうな成分が白ニンニクの何倍も入ってるらしいです。
食べた感じあまり違いは判りませんでしたが・・。
ピンクニンニクは北海道の北見市で生産が盛んです。
といっても「北見市」は市町村合併で北見市、常呂町、端野町、留辺蘂町がひとつになって面積1427.41㎢の超でかい町になりました。このうちの「常呂町」で最も生産が盛んです。
この常呂町は、かつてニンニク生産量全国一でした。(今は青森県が全国一)
ところが中国産の安いニンニクとの価格競争で負けたり、臭いの少ない品種が好まれるようになったりで生産は減少。1988年には町内でほぼ生産していない状態に。
ピンクニンニクの生産も盛んだったのですが、作付の減少と共に衰退し、「ニンニクといえば白」・・・ピンクニンニクはいつのまにか忘れ去られたのです。
最近常呂町では、もう一度ピンクニンニクを生産しようという事で、生産者が30年のブランクを乗り越えて頑張っています。道内のスーパーでもたまに売られているのを見かけるようになりました。
ニンニクにはピンクもあるよね。そう言われる日は来るのでしょうか・・。