しつこいようだけど、僕はまだ寿都町にいる。
日本海のイメージにぴったりな厳しい海だ。
色補正しようかと思ったけど寂しい感じが伝わるかもしれないからこのままのせよう
道を走っていくと廃屋が目につく。
海の向こうに見えるのも寿都町。
なぜならこの町はこういう地形をしているからである。
遠くに見えるのは風車
寿都町内では11基の風車が稼働している。
全国で初めて発電事業に取り組んだ。
この町では「船を出す風」という意味の「だし風」と呼ばれる強風が吹く。
漁師を悩ませる極地的な強風であるが、それを逆手にとって発電事業に乗り出したわけだ。
全国の自治体で初めて風力発電に取り組んだ町でもある。
【寿都町のデータ】
札幌と函館の真ん中あたりにある日本海に面した町
面積:95.36 km²
町のキャッチフレーズ:「風の町」
人口:3,000人くらい
マスコットキャラクター:風太くん(寿都出身の漫画家・本庄敬デザイン)
※飛べるらしい
道の駅「みなとま~れ寿都」
この道の駅は、お土産屋さんが思ったより狭いのだ。でも2階建で見晴らしは良いよ。
ペッパー君がいたけど皆無視していた。
まぼろしの「どんじゃ海苔」を使った船澗弁当
「船澗弁当」を食べてみたかったので購入。
普通の海苔よりもじゃもじゃしているのは「岩海苔」を使っているから。
この辺の岩海苔は「どんじゃ海苔」と呼ばれていて、加工に手間がかかる上、量が獲れない。だから板海苔の状態で買うとすごく高い。
そんなどんじゃ海苔を使ったこの弁当は普通ののり弁より高級である。
ご飯の間には寿都名産「こなご」の佃煮!!
素朴で旨い。
生シラスを食べ逃していたので、とても嬉しかった。
寿都港を眺めながら弁当を喰う。
弁慶岬
別に寄るつもりは無かったけど車窓から弁慶が見えたら寄ってみたくなるだろう。それが人情。
弁慶岬をまっすぐ進んだらロシアだ。
岩海苔が獲れそうな地形だ。
なんで弁慶岬というのかというと、北海道には義経弁慶伝説が結構多く残っている。
もれなくここにも弁慶が来たらしいんだけど多分来ていないだろう。
北海道の弁慶伝説はアイヌのオキクルミ伝説と和人を結び付けようとする思惑が見え隠れして胡散臭いと個人的には思うのだけど別の処で話そう。
弁慶岬は暴風で、息ができないほどだった。
あらゆるものが吹き飛ばされる中、微動だにしない弁慶はやはり勇ましかった。
上着を広げてジャンプしたら少し飛べた。