平取町にある「二風谷アイヌ文化博物館」へ行ってきましたよー
平取町はこのへん
二風谷はアイヌの人口も多く、博物館や資料館、口承に残る地形なんかもあります。
ちょっと勉強してみたい人はおすすめの地域であります。
さて博物館は立派なのですが、1階建てで思ったより広くは無いです。
焦らずじっくり見るのがおすすめ。
この博物館は民族文化研究家の萱野茂さんの収蔵品をベースに造られています。
萱野さんが半世紀かけて収集してきた品々だけあって、他ではあまり見ることのない珍しいものなんかも置いています。
▼ダンベルのようなものは「子熊のおもちゃ」
手前にあるのは熊のえさ入れです
ここの博物館の特色は日用品が多いこと。
祭事用のトゥキパスイとかタマサイは他の場所でもよく見るんですが、子供のおもちゃとか台所用具、生活用品なんかが珍しいと思います。
祭事の文化は分かりやすいんで後世に残りやすいんですけど(観光客向けのイオマンテとかやってるとこもありますね)、最初に廃れていくのは「普段の生活」なんじゃないかと思います。
そのへんの焦りが萱野さんにあったのか、今では知る由もありませんが。
ひとつ発見したのは、ラムラムノカについて。
▼これがラムラムノカ
鱗のように立体的に彫ることから鱗彫り(ラムラムノカ)と呼ばれる彫り方。
これ、渦巻き模様(モレウ)の隙間を埋めることが多いんですが、僕は今までただ正方形に彫ってるものだと思っていました。実は立体だったのか・・・
ラムラムノカは二風谷周辺に伝わる彫り方だそうで、もしかしたら他の地域の木工には見られないだけなのかも。今度比較してみよう。
造形コーナーでは木彫やアイヌ模様の入った衣類がじっくり見られます。
(じっくり見ていたので写真はありません・・・・)
彫刻や衣類のデザインに興味があるよって人にはおすすめ。
博物館というより美術館という感じのコーナーも、ここの魅力の一つかと思います。
さて、こちらはアイヌの罠を体験するコーナー。
カケス(鳥)を捕まえる罠なのですが、仕組みがわからずうまくできませんでした・・
こっちはテンの捕獲用罠。
展示をよく見てやってみよう!的な説明書きがあったのですがこれも理解できず。
テンの鼻には磁石がついていて、罠にかかってくれるそうです(うまくできれば・・)
ヒグマの罠もあったけどこちらもわからず断念。
どうやら僕は採集で生きていくしかなさそうです・・
博物館の野外展示にも注目。チセ(家)がたくさんあります。
けっこうお金がかかってるな・・
▼水車
▼子熊の檻とか
▼チセの中では木彫り体験とかができます
▼祭壇の再現とか
帰りは「びらとり温泉」にてびらとり和牛ラーメンを頂きました。うまい
あ、ちゃんと「ニシパの恋人」トマトサラダも食べましたよ。