「ジョイパックチキンが札幌にできたよ。」
そう友人に言われた僕は”ジョイパックチキン”が何者であるかさっぱりわからず、エサの消えるマジックを見せられた犬のような顔をした。
「ほう、曲がりなりにも北海道ブログをやっているのにご存知ないのですね。」
いや僕は北海道情報発信ブログとか北海道おすすめグルメブログとかをやっているつもりは毛頭なく、ただ個人的趣味というかライフワークというか書きたいだけだからブログをやっているだけですよとかいいつつ、車でたどり着いたのは札幌市琴似である。
こちらがその「ジョイパックチキン」
ジョイパックチキンとは・・・・?
・フライドチキンのようなものらしい
・釧路市民のソウルフードである
・カレー味
ということらしい。
ようするに釧路市民ならだれでも知っているソウルフードで、カレーで味付けされたチキンフライである。
ふーん、ソウルフードね・・・
ソウルフード。それはある一定の人々に郷土愛の押し付けをし、それ以外の人々にはあたかもそれが古くからある由緒正しき品であるかのように見せる昨今の宣伝戦略である。僕は、「ソウルフード」という単語に若干テンションを落としながら入店した。
お姉さんに注文すると、ほどなくしてジョイパックチキン登場。
全く見覚えのないニワトリさんのデザインだが、あきらかに70年代にデザインされた感じだ。こっちはお前のことなんか知らんけどな・・・
開封うま!!
うま!!
むぐぐ・・冷静に考えよう。僕はあまりジャンクフードなるものを日常的に食べないから、その反動としてフライドチキン類をおいしく感じてしまうという事は大いにあり得る。しかしながらそれをさっぴいたとしても、居酒屋のメニューにあったならば毎回注文してしまいたくなるレベルのおいしさが感じられる。
KF〇とかより脂っこくないし。
カレー味といってもスパイスの風味が利いているだけで、辛くないのでお子様でもダイジョウブ。現にお店にはファミリー層が多い感じである。
わずかながらイートインスペースもある
なぜか店内はサイケな色調である。
ジョイパックチキンについて改めて書いておくと、もともとは釧路市の「スーパーヒロセ」というとこが運営していたファーストフード店らしい。
昔は小樽、札幌、千歳、網走、留萌にもあったがすべて閉店してしまった。
2018年には最後の釧路店も閉店した・・。
しかし常連客から再開の要望が強かったことから、閉店のわずか7か月後に釧路市に1号店が復活(釧路にはさらにもう1店舗ある)。2019年、札幌市には「札幌琴似店」が開店したのである。
お店は路駐をすると大変迷惑な場所にあるため、お近くのタイムズ駐車場の利用がおすすめ。1500円以上購入でタイムズサービスチケットをくれるそうです(現時点では)お店のお姉さんにきいてください。
人気が出てしまったら味が落ちてしまうんじゃないか・・・
入店するときとは真逆の心配をしつつ、いつまでもおいしくあることを願いながら店を後にした。
釧路本店にもいつか行ってみたい。