前回に引き続き、今度は最近見てる海外ドラマを並べました。
映画と違って消費する時間が少ないのがドラマのいいところですが、なかなかおもしろいドラマがありませんねー
自宅待機中にかなりの本数を見たんですが、その中から独断と偏見でチョイスしてみました。
・人生のシブさを凝縮した「オリーヴ・キタリッジ」
現時点ではAmazonプライムビデオで視聴可能。
主人公を演じるのは、映画「スリー・ビルボード」(2017)でタフな母親役を演じたフランシス・マクドーマンド。
あ、これはスリービルボードを思い出すわーって感じでこのドラマでも個性的な性格の女を演じます。強情で神経質で頑固で厳しい母親役(でも優しい)、ってのはほんとこの人じゃないと演じれないじゃないかなってくらいはまり役。
とある小さな町に住む人々を追うだけの物語なんですが、人生の渋みとかエグみが凝縮されてるんで、たぶん20代以前の皆さまには面白さがわからないでしょう・・。
ドラマって作り物なんで、主人公は白か黒かはっきりした性格のキャラクターがほとんどなんですが、このドラマでは人のグレーゾーンというか、はっきり色分けできない側面が描かれてて面白いと思います。
1・2話までは正直見るのつらいんです。っていうのも登場人物がイタイ行動をしてしまうんだけど、してしまう気持ちもわかるし批判する気持ちもわかるよ!みたいな感じで正直見ていても楽しい気持ちになりません笑
3話目以降から話の展開が変わってきますんで興味のある方はどうぞ。
・もしかしたら起こるかもしれない恐怖「ブラック・ミラー」
現時点ではネットフリックスで視聴可能。
1話完結のオムニバス形式なんで、あんまり連続してみるのは飽きるよって人におすすめ。途中から見てもおっけー。
デジタルデバイスやSNSが絡むSFなんだけど、舞台は「ちょっと先の未来」もしくは「数年後の世界」になっています。もしかしたら何年か先にこんなテクノロジーできてるかもねーみたいな世界で恐ろしい事が起こる・・みたいな感じ。
だからこそ、「こういうデジタル技術が世の中に出たら、ドラマみたいな事が本当におこるかも・・・」っていう恐怖を感じます。
まあこれも見ててハッピーになるドラマでは無いですけどね・・・
ちなみに1話では黒人のおじさん同士のキスが見れますが、そんなの見たくないよーって人は別の回から見てください。1話完結なんでどっからでも見られます。
タイトルの「ブラックミラー」ってなんの事だろう?ってのは別に説明されないんですが、僕が思うに、スマホの画面消すと、画面が真っ暗になるじゃないですか。パソコンのモニターでも。そこに自分があほみたい顔して写ってるんで、たぶんその事じゃないんすかね・・
・面白くなりそうでならなかった結果、BL風味の天使と悪魔の話になった「グッド・オーメンズ」
Amazonオリジナル作品。
天使のアジラフェルと悪魔のクロウリーは、紀元前から現在まで続く腐れ縁からいつしか親友に。でも天使と悪魔という立場上仲良くするわけにはいかない!って話です。
シナリオ的には面白いんですが、作中で仲の良くなり方の描き方が浅いんで、「友達だろ!」「いや友達なんかじゃない!」みたいなやり取りが延々と続いて飽きる。正直それもうどうでもいいよーってなりました。
あと、あきらかにこれ要らないだろーってカットが延々と続くんで3話目くらいまではかなり見るのきつかった。でも3話目から面白くなります。でも6話で終わっちゃうけどね(打ち切り?)
悪魔役のデヴィッド・テナントがかっこいいです。デヴィッド・テナントは「ドクター・フー」にも出てますねー。
ちなみにおはなしとしては、悪魔の子供「反キリスト」が人間の子供とすりかえられ、ハルマゲドンが来て世界が終わる!その危機を脱するためには「反キリスト」を探さなければ!ってお話です。
この「反キリスト」ってのがちょっと日本の文化ではわかりにくいんですが、「ニセキリスト」みたいに考えてもらえばいいと思います。
あちらの宗教では、「父なる神・キリスト・精霊」の3つが三位一体であると考えられています。で、その逆の悪魔の三位一体ってのがあって、それは「サタン・反キリスト・偽預言者」の3つで出来てるんですね。つまり、キリスト・対・反キリストってことです。ゴジラに対するメカゴジラと考えてください。
なのでセリフで「反キリストが云々~」って出てくるときは、キリストに反対している集団がいるのかな?って解釈は間違いで、反キリストっていうひとつの名詞が出てきたんだな!と思ってください。
セックスピストルズの「アナーキー・イン・ザ・U.K.」の歌詞を、「俺はアナーキストだ、俺は反キリスト主義だ(I am an anarchist)」って翻訳してるのをたまに見かけるんですが、この場合のanarchistは、反キリスト主義ではなく、「俺は反キリストだ(悪魔の象徴だ!)」と訳した方がいいんんじゃないかなと思ったり。
話が脱線しちゃいましたが、このドラマ日本の捕鯨船を出した(なんたる失態)ばっかりに評価コメントでは叩かれとりますが、暇つぶしくらいに見るには面白いと思いますよ。
・昔できた股割りがもう出来ない!!「 ジャン=クロード・ヴァン・ジョンソン」
現時点ではAmazonプライムビデオで視聴可能。
ジャン=クロード・ヴァン・ダムって俳優をご存知ですか?「タイムコップ」や「ハードターゲット」などで活躍した有名な俳優です。
まあ僕も知らないんですけどね。
ってなわけで、若い世代は全然知らない、すでに「過去の人」になってしまった俳優ジャン=クロード・ヴァン・ダム。
昔できた股割り(180度開脚するやつね)ももう出来ないし、アクションもNGばっかり、栄光は既に過去のもの・・・
そんな彼が久しぶりに映画に復帰!しかし彼は映画俳優ではなくシークレットエージェントだったのだ!今までの映画は、実はヒミツのお仕事を隠すカムフラージュだったのだっ!というお話です。
落ち目の俳優ジャン=クロード・ヴァン・ダムを、ジャン=クロード・ヴァン・ダム本人が演じております。
コメディーが随所にちりばめられてますんで、なんかアクション映画あきちゃったなーって方におすすめ。
・見続けるかはちょっと不安「スキニー・ピート」
Amazonオリジナル作品。
ムショから出た男がいろんな人をだましながら生きてく話。
登場人物が増えるたびに面白くなくなりそうな雰囲気が出てくるんで最後まで見てません・・。あと話が長い。
主役のジョヴァンニ・リビシが好演なんで、時間があったらまた見ると思います。
・これこそひとり向けドラマだ!「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」
現時点ではAmazonプライムビデオで視聴可能。
今わりとハマってるやつ。
主演は「ボヘミアン・ラプソディー」でフレディーやってたラミ・マレック。
ラミ・マレックの若干ネクラっぽい感じが最大限引き出されております。
普段はセキュリティーエンジニアとして働く主人公は実は天才ハッカー、そして社会の「見えない力(お金とか権力とか)」について怒りを覚えている。
主人公エリオットは精神的にやばくてモルヒネ中毒、他人と関係を気づくのが苦手で、もう一人の自分に話しかけたりする。ってやばいやつなんだけど、ぼくはなぜか、わかるよー、エリオット。わかるー。って気持ちになりました。まあ僕がネクラだからでしょうけど・・
エリオットがたまにもう一人の自分に話しかけるんだけど、あきらかに視聴者に向けて語ってるんですよね。それが主人公とこちら側にへんな一体感を生むっていう不思議な演出です。もう一人の役を請け負うために、このドラマは一人で見た方がいいと思います。
IT用語はちんぷんかんぷんなんですが、その辺は知らなくても楽しめます。
そんなわけで何個かあげましたけどご参考になったでしょうか・・・
「ストレンジャーシングス」とか「ドクターフー」「プリ―チャー」も見たんですけど僕はあいませんでした・・・「ドラキュラ伯爵」はスプラッターは平気だけど虫が気持ち悪かったので保留にしてます笑。
まあこんなご時世なので、アマプラさんにしろ、ネトフリさんにしろ、もうちょっと明るくて楽しいドラマを作ってくれたらな・・・というのが本音です。
それでは良いおうち時間を。