皆さんこんにちは。
先月に引き続き、近くの風景と本の備忘録であります。
北海道では5月に入ってから感染者が急増しまして、一時は東京より多い日もありました。
会社でも感染者や濃厚接触者がちらほら出始め、無意識のうちに精神がぴりぴりすることが多かったような・・
そんな人間たちの慌てぶりをよそに、自然はいつものままであります
この時期になると咲き始めるヒナギクが好きです。
咲き始めるといっても庭ではなく公園や空き地にタンポポと一緒に群生しています
もはや雑草。
通勤途中に近道する公園でほほえましく見ていたのですが、ある日タンポポと一緒に雑草として刈り取られてしまいました。悲しい。
こういうちっちゃい花。5月は雨ばっかりなのでいつもよりしぼんでいます。
暑さに弱いので本州では一年草扱いされていますが、北海道では越冬して毎年咲きます。
ヨーロッパ原産で寒さには強いらしいですが、本州の夏は暑すぎて越せないみたいですね。来年も咲いてほしい。
5月の後半になると、たんぽぽも綿毛に
5月26日はスーパームーンの赤い皆既月食でしたが、皆さんの地域では見られたでしょうか。
北海道西部は昼間は最高のお天気だったのですが、夜は曇ったので、思ったほどきれいには見られませんでした。
なぜか月の撮影では「手持ちで撮ったぜ!」という自慢?が出てきたりしますが、
僕など手がプルプルなので手持ちで撮るとこんな感じです。
月何個あるんだよ。
カメラで撮ると確かに赤いんですが、肉眼で見るとほとんど普通の月と同じ色でした。
気を取り直して三脚で撮影
これは皆既月食が終わって部分食のようす。
意外にもご近所のみなさんがたくさん観察していてびっくりしました。
みんなで参加できるイベントってあんまりないもんねえ。
スーパームーンって地球に一番近づいた時の大きく見える月のことなんですが、この状態で皆既月食が見られるのは12年後の2033年10月だそうです。
その時は平和な世の中になっていてほしい・・
今月のおもしろかった本
今月は4冊読みました。その中で面白かった2冊。
パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するのか
パーソナリティー障害っていうのは、あることに対して多くの人とは違った反応や行動をしてしまい、それで本人が苦しくなってしまうものです。
これを読もうとしたきっかけは、会社で付き合い方が難しい人がいて、あまりに度が過ぎるんでこれは本人の性格とか機嫌とかではなく、「もしかしてあの人は人格障害なのでは・・・」と思ったから。
で、読んでみたら自分の方がパーソナリティー障害にあてはまりそうだったという結果に笑
各症状の説明に合わせて、どうやって対処していくかっていうのが書かれているところが良かったです。
これを読んだから治るわけではありませんが、何となく症状の全体像がつかめるかも。
パーソナリティー障害って何ぞや?という方の入門書におすすめ。
巻末に診断テストも入っているのですが、実際の診察ではないのであまりがっかりせず
「自分の性格はこういう傾向があるのだな・・」という参考にすると良いと思います。
こういうものに関しては、ネットで調べるとサイトが読まれることを優先して書いてあることが多いんで、やっぱり本で調べるのが良いなと思いました。
他人よりまず自分を知らなくちゃだな・・
国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源
「なんで貧しい国と豊かな国っていう差ができちゃうのか?」という疑問を解く本。
この本の主張として、「一部の特権階級が富と権力をひとりじめして、貧民から搾取する制度がある国はやばいんだ!」といったところ。一理あるかも。
貧富の差に気候や地理的要因は関係ないのだ!というところは面白かったのですが、翻訳のせいか原文のせいなのか文章が読みにくくて言いたいことが何だか見えにくいのが残念・・。
時間のある方は読んでみてくだされ。
今月のおもしろかった映画
今月は10本みました。その中で面白かった映画3本。
サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~
ドラマーの主人公が、ある日耳が聞こえなくなって・・というお話。
アカデミー賞で編集賞と音響賞を受賞。
僕も何年か前に難聴になったことがあるんですが、何がすごいって耳が聞こえなくなる時の音がリアル。ほんとにあんな感じ。
自分と向き合うことに目を背け続けた主人公が、いろんなものを受け入れて再び生きなおすまでのお話。
世の中にはいろんな障害や病気がありますが、すべて治るものばかりではありません。病気と一緒に生きていくんだ。というのは、口に出さないだけで、実はたくさんのひとがそうしているのかもしれません。
「静寂は君を見捨てない」というジョーの言葉がこの映画を象徴しています。
プロスペクト
時間があるときに見るのにちょうどいいSF佳作。
貧乏から抜け出すために、汚染された惑星で一攫千金を狙う父娘のお話。
なんで赤の他人と行動を共にするんだよ!ってなりそうなとこを、宇宙という設定をうまく使って切り抜けた感がありますね。
ラストは尻つぼみ感が否めませんが・・
宇宙が舞台ですが、近未来的なギラギラしたSFでは無くて、70年代のどこか懐かしい未来という世界感も良いです。小物も凝ってる。初期のスターウォーズみたいな感じ。
あまりお金がかかってい無さそうですが、限られた撮影場所で上手に撮られています。
ビューティフル・マインド
実在のアメリカ人数学者ジョン・ナッシュの半生を描いた映画。
先月のおすすめ本暗号解読にもありますが、暗号というのは武器のようなもので、戦争の勝敗に大きくかかわっています。暗号解読に関わったがために、人生が狂ってしまった人も本では紹介されております。
この映画、レビューを見たり下調べをしないで観ることをお勧めします。
下調べをしてからみると、はっきり言ってこの映画の面白さは半分以下になります。
全体的には単調なので、後半からが見せ場です。