意味もなくホテルに泊まるのが好きなのです。
高級ホテルではなく、ビジホでも全然OK。友達と行く贅沢な旅館より、一人でビジホに泊まった時のほうがしあわせを感じる。
自分の部屋より断然片付いた部屋、清潔なシーツ、バスタブにつかる至福。
この贅沢が、ご理解いただけるだろうか。
というわけで札幌市民が札幌のホテルに泊まる!
選んだのは狸小路にある「ランプライトブックスホテル札幌」
外観は普通のカフェっぽい感じ。
なにせこのホテルは約4,000冊の本を24時間読めるカフェが併設されているのだ。
ホテルのロビーにあたる場所が、カフェスペースになっている。
4,000冊の蔵書、圧巻!!という感じではなく、市民図書コーナーくらいのこじんまりした感じ。
本を読みながら、MORIHICO.のコーヒーとスイーツ、札幌のパン屋のパンを購入できる。宿泊者以外も利用できるカフェなので、まず空席は無いと思ってもらったほうがいい。
北海道出身の作家コーナーもある。
カフェの注文場所がホテルの受付にもなっている。
隣では、これからチェックアウトする韓国人のグループが、自動精算機で支払いを済ませていた。支払いはここでするのだな・・・と確認する。なにせ出かけるのが久しぶりだから、いちいち確認しないとお出かけ用の脳みそが起動しないのだ。
宿泊客は半分以上がアジア系の外国人であった。
本を読むのが売りのホテルなのに、ほとんどが外国人というのも、なんだか変な感じだ。
お部屋はシンプルで清潔感がある。
天井が高く作ってあるので、圧迫感がない良いお部屋だった。
バストイレ別の部屋にした。
風呂のシャワーの水圧が最強でめちゃめちゃ気持ちよかった!シャワーヘッドを購入したいくらいである。
シャワーの水圧だけで、このホテルにしてよかったと思った。
ベッドの上には本が備えられている。
他人がチョイスした本を読むというのもよい体験である。
ほかの部屋はどんな本なのだろうか。
あるていど部屋でダラダラした後、晩御飯を探しに行く。
このホテルには夕食プランがない。
結構離れたところにある大同生命ビルのJ.S. BURGERS CAFEに来た。ハンバーガーのお店。
ホテルのある狸小路周辺で店を探す予定だったが、どの店も外国人観光客で満員である。観光が解禁されたとはいえ、混んでいる店内には入りたくない・・・
このハンバーガー屋の横は某カレー屋なのだけど、こちらは日本人観光客の長蛇の列である。
ハンバーガーもおいしいのだけど、実はこのサラダのほうが好きだ。
夕食を済ませて映画館へ。
ホテルの近くにシアターキノがある。
シアターキノは狸小路にあるミニシアターで、シブめの作品を上映してくれる。僕の好きな映画館だ。
上映トップテンのアニメやアクション映画は上映していないけど、これ観たかったんだよね!というナイスチョイスな作品を静かに見られる。
映画好きしか来ないので、各々静かに見て静かに帰っていく感じがまた良い。
ホテルから歩いて3分という好立地、23時に上映が終わるレイトショーを観てもすぐ寝られる!
これは最高なホテルの使い方なのではないか?
ちなみにシアターキノはムビチケ以外でネット予約ができない。始まる前に受付に直接出向く必要があるので、泊まりでゆっくりする時間に最適だったりする。
アイルランド映画を堪能し、映画の余韻も冷めぬままホテルに戻って寝た。
翌朝のホテルの朝食。
美味しいパンとよく冷やされたサラダ、クルトンがおいしいスープ、たっぷりはいったコーヒー。
とても良い。
冒頭のロビーで食べるのだけど、人通りが多くて忙しないので、朝食会場というよりあさイチでカフェにきたような感じだった。
外国人観光客が多かったが、床をゴミだらけにしたり大声で話す人はいなく、いい感じだった。
夜に歩き回って分かったが、某ホテルなどはうわっと思う有様だったので、札幌でのホテル選びは難しくなっている。日本人のマナーだって十分悪くなっているのだが、旅行が復活したらマナーも復活するのだろうか。
誰もいない朝の狸小路を散策した。
ホテルは良い。日常の閉塞感を感じたらまた来てしまうかもしれない。