どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

百合が原公園「世界の庭園」は確かに150円

散歩が好きなんですが、住宅街に飽きるとたまに大きな公園に行って散歩します。

無料で入場できて歩数が稼げる大きい公園。という事で「百合が原公園」にやってまいりました。

百合が原公園には温室があるので、花の撮影でもよく来ています。

ちなみに9年前(!)の当ブログの記事があったので貼っておきます

dosanko-camera.hatenablog.com

散歩、「さっぽろさとらんど」とかも好きなんですが、あそこはバーベキューOKなんでパーリーピーポーが多いんですよねえ。

一方こちらは純粋な公園で、温室のほか、植物の相談会やイベントもやってたりして緑を愛してるよ~感にあふれております。歩道も広いんで歩きやすいです。

 

 

何度も来ている百合が原公園ですが、有料エリア(150円)に行ったことがなかったので、のぞいてみます。

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ここから先の「世界の庭園」が有料となっております。

世界と銘打っていますが、日本、中国、ドイツ、アメリカの庭園を再現しているらしいです。狭い世界ですね・・

 

こちらが日本庭園

「水舞台」がありました。登壇しても特に何もありません。誰か能楽でも舞ってくれませんかね。

水があるんで虫がすごい。

 

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藤棚は開花時期が過ぎたようで、あまりきれいではなく。

トンネルの中では蜂たちがお仕事中なので通りませんでした。

 

 

お次は中国エリア。なんだかここだけきれいです。

日本庭園より建物がきれいで、ここは結構絵になるな~と思っていると、ウエディングフォト?を撮影中のアジア人観光客がいました。

写真に写りこまないように、なんでこっちが気をつかわないといけないのか・・・

ていうかここで撮っていいのかしらん。

 

 

こちらは大変貴重な奇石「太湖石」だそうです。

中国って貴重な石でも達筆を刻みがちなんで、現地っぽい雰囲気がでてます。
ちなみに北海道胆振東部地震で形が崩れたようで、以前はもっと縦長だったみたいです。

札幌の姉妹都市、中国瀋陽市のお庭でした。

 

 

 

お次はポートランド&ミュンヘン

「世界の庭園」の庭は1986年に札幌で開催された「さっぽろ花と緑の博覧会」を機に設置されたそうです。っていうかこの時代、まだ西ドイツだったのか・・・

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何も咲いていない・・・・・

時期が悪かったの?

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建物には黄色いテープが張られ、木材が老朽化しているみたいだった。

 

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古びたポートランド庭園の説明看板(打ち捨てられているわけではない)

 

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元は花壇だった?場所には意味もなく椅子が設置されており、どこか不気味な雰囲気。

いや現代アート?

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本来なら西ドイツを流れる川をイメージして作られた水路も、なんだか草ボーボーに隠されてしまっている。当初のコンセプトはいずこ。

 

ところどころ手入れされていいるものの「手に余る・・」という声が聞こえてきそうな庭園たちでした。入場料150円でこれを維持するのは大変でしょうねー

 

というのも「世界の庭園」たちは、日本がバブルに沸き立つ1986年に行われた『'86さっぽろ花と緑の博覧会』の一環としてできたんですよ。

博覧会で作られた庭が設置されてるわけです。

「全国都市緑化フェア」という、花と緑の博覧会がありまして、1986年は札幌で開催されましたが、今も毎年どこかの都道府県で開催されております。

皇族が出席したりして結構大規模なイベントなんですよね。

2025年は「ぎふ グリーン・ライフ フェスティバル2025」として岐阜県で開催予定であります。

 

1986年の『'86さっぽろ花と緑の博覧会』、どんな感じだったか見てみましょう(ウイキペディアより)。

 

・北海道郵政局出展「コミュニティプラザ(花の郵便局)」 4mのガリバーロボット、スタンプロボット、百合が原公園と北海道21世紀博覧会の二元中継テレビコーナー

 

・松下電器産業出展「触れてごらん遊メディア National/Panasonic」 -立体映像を上映する「迫力劇場3D・VHD」、ゲーム・ワープロに加え映像との連携を実現した新型パソコンを紹介する「MSX2パソコン」を展開。

※MSX2は1985年に発表されたパソコンの規格で、松下だけでなくソニー、東芝、三洋などが次々参入したそうで

 

・ 札幌市立新琴似南小学校・曙小学校が栽培したツタンカーメンの墓から出てきた3,000年前のエンドウ豆を展示。

※その昔、真偽不明の「ツタンカーメンと一緒に出てきたエンドウ豆」というのが流行ったらしい。こういうのがOKなとこがまた良い。

 

・三菱グループ出展「三菱3D劇場」立体映像SFファンタジー上映。荻野目慶子のサイボットを配置した400席のシアター、150席のレストラン
・雪印出展 オランダ型の風車を模した建物に、内部に日本各地の花のパネルや展望デッキを設けるとともにレストラン170席を展開。閉幕後も常設施設「風車館」として存置された。

 

ほかにも、ボイスセンサーで話しかけるマスコット人形や、最先端の電子機器を駆使した展示がわんさかあったみたいで、金かかってるなあ!という印象。

 

一方最近の博覧会はというと、パビリオンや温室などの箱モノは建てず、どっかの公園で小規模にワークショップなどのイベントを開催する・・・というのが一般的なようです。

恵庭市で開催された「ガーデンフェスタ北海道2022」もそんな感じで、造園コンテストや屋外ステージが中心でした。大手企業が出展してバコバコ箱もの建てたり、っていう時代じゃないんですよね。

 

儲かってる時代に大きくした結果、現代になって維持できない・・・というのはいたるところで見られるわけですが、先進国は人口減少する運命にあるんで、コンパクトな世の中にしていってもらいたいっす

バブルの一端を垣間見たところで、公園を後にしました。

ボランティアのみなさんによって整備されていますが、気持ちよく散歩するためにもいずれは僕らの世代も参加しないといけないのかな、と思ったり