どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

「どりこの饅頭」どりこって、誰?

空知は芦別市(あしべつし)の隠れた銘菓「どりこの饅頭」を知っているかな?

 

いたってふつうのお饅頭なんだけどさ。

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ずっと思っていたよ。

「どりこ」って誰・・・?

 

 

芦別市はかつて炭鉱で栄えたマチ。

炭鉱夫たちのアイドル的存在「どり子」がかつて存在したのか?

 

はたまた芦別市に和人が入植する前、アイヌの人々がこの地を

アシュペッ(切り立つ川の意)と読んでいた時代、

伝説の勇者「ドリコ」がいたのだろうか。

 

と思って調べてみたらね、そもそも区切り方が違うんだよ。

「どりこ」の饅頭  じゃなくて

「どりこの」饅頭 が正解。

 

「どりこの」の正体

「どりこの」の正体はなんと飲み物。ぜんぜん北海道には関係ありません。

飲み物といっても滋養強壮の効果がありそうな感じのものだったらしい。

味はとっても甘くって、ブドウ糖や果糖が原材料。水で薄めて飲んだそうだよ。

カルピスとかヤクルトみたいなイメージなのかな?

瓶詰で売られていて、色はきれいな琥珀色だったんだって。

 

どりこのが発売されていたのは戦前のこと。

発明したのは医学博士の髙橋孝太郎。

「甘いものは疲労回復効果があるんじゃない?」と思ってこの飲み物を発明したんだって。

で発売されるとたちまち大人気に。

「メキメキ丈夫になる高速度滋養料」 「世界的大発明!」「頭がよくなる丈夫になる」

当時の雑誌の広告には必ずと言っていいほどこんな「どりこの」の広告が掲載されていた。

軍需品にまで使われてたんだからすごいよね。

昭和5年には講談社が販売してたんだって。

でも発明者の死後は製造方法が封印されてしまって、「どりこの」は消えてしまったんだ・・・。

 

 

 こんな本も出てます。

この著者は長年保管されていた「どりこの」を飲んじゃったらしいよ!わわ・・

伝説の「どりこの」  一本の飲み物が日本人を熱狂させた

伝説の「どりこの」 一本の飲み物が日本人を熱狂させた

 

 

 

 

昭和初期に日本中で大ブームだった「どりこの」はここ北海道にも来たってことだね。

東京には「どりこの坂」があり、全国各地に「どりこの」◯◯というお菓子があるそうだよ。

どりこの饅頭・・・ブームにのっかっただけだったのか・・

 

これをつくってるのは「みなみさわ菓子店」っていうとこなんだけど、

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発売当初は近所で買った「どりこの」を入れていたんだって。

どんな味だったんだろうね。

 

中はこんな。いたって普通のお饅頭。

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しかし戦前、昭和初期のブームにのっかったお菓子がいまだにあるなんて、

すごいぞ。芦別