「海の駅」というものがあるらしいので行ってみました。
「道の駅」なら知っているけど、海の駅って何だ??
北海道の海の駅は8ヶ所しかない!
このブログを書いている時点での数ですが「海の駅」は、北海道にわずか8駅。
稚内、利尻島、室蘭、紋別、小樽、苫小牧、函館、江刺にあります(上の赤丸)
一方、道の駅は全国最多の121駅もあるので、これに比べると海の駅は結構レアです。
ちなみに
全国の「海の駅」の数は167駅
全国の「道の駅」の数は1,145駅
となっているので全国的にも数は少ないです。
ますます謎の施設です。
「道の駅」と「海の駅」の違いは?
道の駅も海の駅も国土交通省が管理しています。
自治体などが施設を建てて、国土交通省から認可されることで「道の駅」や「海の駅」として登録されます。登録に必要な要件を見比べてみましょう。
道の駅
道の駅は、道路利用者の休憩機能、情報発信機能、地域連携機能という3つのコンセプトで作られています。なので、基本的に以下の基準を満たさねばなりません。
①休憩機能
・利用者が無料で24時間利用できる十分な駐車場がある
・利用者が無料で24時間利用できる清潔なトイレがある
②情報発信機能
・道路及び地域に関する情報を提供する
③地域連携機能
・文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設
海の駅
一方海の駅は、「海から、誰でも、気軽に、安心して立ち寄り、利用できる港」というコンセプトのもと作られています。海から・・?
海の駅の登録は、以下の基準を満たす必要があります。
①来訪者が利用できる係留施設を有すること
② 来訪者が利用できるトイレを有すること
③ 係留予約等に関する情報提供を行うガイドを配置していること
海の駅が何のための施設か、なんだかわかってきましたね。
「係留(けいりゅう)」とは、船やボートを、流されないようにロープなどで繋ぎ止めておくことです。
つまり、
道の駅は道路利用者のための施設
海の駅は船舶利用者のための施設(もちろん陸からの訪問も歓迎)
というわけです。
一例として、「おたる海の駅」の概要を見てみましょう。
〇おたる海の駅(小樽港マリーナ)〇
住所:北海道小樽市築港5番7号
アクセス:N 43° 11.035´ E 141° 01.635´
ビジターバース数:約50艇
ビジター利用制限:長さ65ftクラス迄のプレジャーボート・ヨット(要問せ)
宿泊料金:7日間以内の利用の場合@126xftx日数、8日間以上の利用の場合@178xftx日数
・・という風に、住所以下は船舶関係者でなければよくわかんないです笑
道路に道の駅があるなら、海には海の駅があるというわけです。
むろらん海の駅に行ってみた
というわけで、さっそく海の駅に行ってみました。
行ったのは室蘭市にある「むろらん海の駅・エンルムマリーナ」
海の駅は必ず〇〇マリーナという名称がつくようです。
こちらがエンルムマリーナ。
道の駅のように美味しいものやお土産がたくさんあるのでしょうか。
ちょっとわくわく。
車ではなく船がたくさんとまっていました。
建物に入ってみます。謎の模型。
釣りダービーが開催された模様。
ここにはお土産がちょっぴり売られていましたが・・・・
食事もできるらしいのですが??閉まってる?開いてる?
奥に入るのにちょっと勇気がいるお店でした。
北海道特有の接客というかなんというか、コメントは差し控えましょう。
別に何にもないな・・・
と思っていたら2階がありました。
2階は「世界の貝の博物館」
貝が雑然と・・・いや整然と展示されています。
無料です。
なぜか大音量のラジオのながれる室内は、世界中の貝で埋め尽くされております。
貝がモチーフなら何でもOKのようです。
個人的にお気に入りはこれです。顔でしょうか。
もうなんでもOKです。
そこが私設博物館の良い処です。
2階からの眺めは結構良い。
白鳥大橋や工場群が見られます。
これは無人島「大黒島」
1796年、英国船プロビデンス号が来航した際に、デンマーク人水兵ハンス・オルソンが事故死して葬られました。そのころから黒百合が咲き始めたという伝説があります。
これにちなみオルソン島とも呼ばれるそうです。
*
というわけで、初めての海の駅、特に何もないんだな‥というのが正直な感想です。
救命胴衣をつけたおじさんがウロウロしていたり、ロープの縛り方(?)を練習しているお兄さんがいたり、船舶免許更新のポスターのお姉さんが微笑んでいたりと、「港らしさ」は感じる事ができました。
しかしながら、あくまでも船舶関係の方のための施設かなあという印象です。
道の駅の様な印象をもっていくとがっかりするかも。
とはいえ、他のマリーナも行く機会があれば入ってしまうと思います。