どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

100年前の冬にタイムスリップ!冬の「開拓の村」もなかなか楽しい

野外博物館「北海道開拓の村」に行ってきましたよ。

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ここは明治・大正時代に北海道各地に建てられていた建造物をまとめた野外博物館です。

54ヘクタールあまりの敷地に52棟もの建物が集まっています。

再現されたものもありますが、ほとんどが実際に使用されていたものを移築して建てなおしたものであります。

 

なかなかフォトジェニックでしたよー

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100年前の建物が立ち並ぶ風景にタイムスリップした感覚になるのですが、

冬は雪が積もって街並みのリアリティーが増しております。

めちゃ寒いですけど冬がおススメです。

 

 

村は「漁村群」、「農村群」、「山村群」、「市街地群」の4つのエリアに分かれ、それぞれ趣の違う建物が立ち並びます。

 

▼旧札幌停車場

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こちらが受付として使われている「旧札幌停車場」

開拓の村の入り口になります。

大人800円、大学高校生600円。お子様は無料であります。

ちなみに駐車場も無料でした

 

受付では当時の衣装の貸し出しもやってます

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男性用では二重マント、山高帽(宮沢賢治がかぶってるやつ)

女性用では角巻(頭からかぶるマフラー的なもの)、

雪ぐつ、かんじき等をつけて当時の雰囲気を体験できます。

 

借りる人いるのか・・・と思っていたらが結構いました。ディズニーランドでミッキーの耳を付けるような感じで、そういう人が多いほど町のリアリティーが増すもんですな。

 

村内の全てをご紹介したいところですが建築物は50棟以上もあるんで、一部をピックアップするとこんな感じ。

 

▼旧近藤医院(1902年築)

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古平町でお医者さんをやっていた近藤さんちです。表札や住所プレートも当時のまま。

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▼旧広瀬写真館(大正末期)

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岩見沢市で写真館を営んでいた広瀬さんちです。

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撮影スタジオの屋根がガラス張りになっていて、現在の照明代わりに使われていたようです。当時は大きいライトなんて無いでしょうしね。

カーテンで光量を調節していた模様。

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現像道具は現在とあまり変わりない感じですが用途がわからないものも。

暗室は昔も今も似たような造りです。

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▼旧ソーシュオマベツ駅逓所(1907年築)f:id:tamayoshi:20190217152915j:plain

喜茂別村と現在の大滝村の中間地点にあった駅逓所(えきていじょ)。

宿駅と言った方が分かり易いかもしれませんが、荷物の運搬を担った馬や人の中継地点です。宿泊場も兼ねていましたが、郵便物の配達なども行っていました。

配送センター兼郵便局兼ビジネスホテルみたいな感じですかね。

 

駅逓(えきてい)制度がとくに盛んになったのは江戸時代です、時代劇をよく見る人には「旅籠」としておなじみの施設だと思います。

明治時代になって、本州の駅逓(宿駅)は政府が物流を管理するために廃止されました。

ところが北海道では冬期間の交通障害や経済的な理由もあり、運輸機関をうまく置くことができませんでした。なので、北海道では駅逓制度は廃止されず「官設駅逓所」として残ったのであります。

さらに北海道独自ルールが適用され、北海道特有の制度として発展した経緯があります。

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受付のおっさん。

f:id:tamayoshi:20190217152640j:plain奥のおっさんは女将と談笑中です。

開拓の村のマネキンは音声がついてるものもあり、急にしゃべりだすのでびっくりします。

 

▼旧菊田家農家住宅(1893年築)

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農家の菊田さんちです。

かやぶき屋根に積もった雪は趣があります。

 

▼旧藤原車橇製作所

お兄さんが馬にひかせる「ソリ」を造ってます。

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当時の北海道は生活にソリが結構使われていたみたいです。

 

 

 

というわけで冬の開拓の村は意外と面白かったです。

ただし、屋外なので防寒対策をしっかりして行く事をお勧めします。めっちゃ寒かったよ。

あと建物内はスリッパに履き替えて入るので、脱ぎやすいスノーブーツが良いかと。

かまくらや竹スキー、馬ソリなど子供がはしゃげる要素もあるので、お子さんは上下スキーウエアが妥当と思われます。

 

 

 

 

冬もなんやかんやイベントをやってます。冬季限定の馬ソリは残念ながら今回乗れませんでしたが。

 

この日はゴールデンカムイの何かを開催していました。

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 作中の参考資料としてここの建物が使われたようです。

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ひなまつりや節分に合わせたイベントもやってます。

ぜひ暖かい格好でどうぞ〜。