一歩足を踏み入れると木彫り熊がずらり。
ここは美術館でも資料館でもありません。
どこかというと、
ロイズカカオ&チョコレートタウンだッ!!
僕も入ってみてびっくりしたのですが、ロイズに行くとたくさんの木彫り熊が見られます。
この建物自体は、ロイズのチョコレートショップと工場見学的な施設で、別に木彫り熊とは何の関係もないのです。でも展示の一角に木彫り熊がたくさんあります。
中はこんな風です↓
2階のロイズミュージアムの一角に木彫り熊スペースがあります。
入場には予約と入場料(チョコレートタウンの入場料)がかかりますが、美術館に行ったと思えば妥当な金額です。
木彫り熊を見られる場所は案外少ない
木彫り熊が、迷惑なお土産から渋いインテリアへと認知が変わってきたのが2020年ころだったと記憶しています。
もちろんそれ以前にも木彫り熊ファンはたくさんいて、僕も木彫り熊が好きだったので何度かイベントに行ったりもしました。
一時的に木彫り熊ブームもあったりしたのですが、問題は「たくさんの木彫り熊が常設展示されている場所がない」ということです。
上記の展示会もそうでしたが、一時的なイベントや美術館での特別展は開催されるものの、いつも展示している場所が少ないのです。
知っている限りでは、一番コレクションが充実していたのが、木彫り熊発祥の地である八雲町の資料館です。でも札幌から車で4時間くらい・・・・。
そんななか、ロイズにできたこの展示室で木彫り熊が拝めるようになりました!
「木彫り熊が見たいなあ」と思ったらロイズカカオ&チョコレートタウンに行くことをおすすめします
実は「ただ木彫り熊を並べました~」みたいな場所も知ってるんですが、ここはそういう場所と違ってきちんとしたコレクションがそろっているし、展示ケースなどの環境も整っています。
有名作家のものが多いため、ある程度木彫り熊の知識がある方は興奮できると思います。
さてどんな作品があるかちょっと見て見ましょう。
もう知っている前提で話を進めますが、柴崎重行、引間次郎
美術品の域まで達した、藤戸竹喜。
個人的に好きな堀井清司
その弟子、堀井清美
そして作者不明の熊たち。
全て載せると楽しみがなくなると思うんで一部にしときます。
あと熊ではなでいすが砂澤ビッキの作品もありました。
名だたる作家の作品ももちろん素晴らしいのですが、個人的には木彫り熊というのは「作者不明」のほうが味わい深くて好きです。
なので、ちょっと話はズレますが一部で流行った「木彫り熊に色を塗る」という行為、個人的には見たくないです。
平成に入っておみやげ用にアジアで大量に作られた木彫り熊がずっと自宅にあり、面白半分で塗ってみようというのが根底にあると思うけど・・。
海外で大量生産されたお土産の中に道内の作者が丁寧に(うまい下手にかかわらず)作った作品がまぎれていたとしたら?と考えるとゾッとしますね‥
まー大量生産された熊だって立派な作品なのですが。
作者本人が許可したり、色を塗るために作られた作品以外を、面白半分で加工するのは作品への冒涜なんじゃない?と個人的には思うのですが、皆さんはどうでしょう。
SDGsとか再利用という名目で、きちんと作品として仕上げて売ってるものもあるので、一概には言えないんですが、少なくともご家庭でそういう行為をするのはほんとやめてね‥と思います。
おすすめの書籍
木彫り熊をもっと見たいな・・・
という人が(もしかしたら)いるかもしれないので、おすすめの書籍を紹介。
著者は山里稔という方で、有名な木彫り熊コレクターです。
どちらかというと写真集みたいな感じです。
ネットでも購入できますが、値段が吊り上がっています(定価は3,500円)。
山里さんはコレクターを引退されるようで、コレクションも今はほかの方に譲ってしまったそうです。
そんな山里さんの集大成が『熊から造形へ』という書籍。
残念ながらネット販売していません・・・
詳しくはこちら↓
札幌市内では下記のお店で購入可能だそうです。
詳しくはお店へ。
ト・オン・カフェ
札幌市中央区南9条西3丁目2-1 マジソンハイツ1F
アンティークショップ36号線
札幌市中央区南5条東3丁目9
マリヤ手芸店
札幌市中央区北1条西3丁目3番地
古道具 十一月
札幌市中央区南2条西8丁目