江別市にある『旧町村農場』
2022年の大雪で牛舎の屋根が陥没してしまいましたが、その修復が終わり、カフェ等も併設してリニューアルオープンしたとのことなので行ってみました。
ちなみに、リニューアル前の旧町村農場はこちらの記事にまとめております↓
あらためて旧町村農場についてざっとおさらいです。
町村農場とは、今ではアイスクリームを食べたりバターを購入するお店として有名です。こんなアイスのロゴを見たことある方もいるはず。
もともとは町村敬貴(まちむらひろたか)という人が大正から昭和にかけて築いた農場です。今でこそ北海道は酪農王国ですが、当時は牛を飼ったり乳製品をどうやって作れば良いか誰もわからず、暗中模索の時代でありました。
その中で町村敬貴は札幌農学校で学び、アメリカから知識を取り入れ、北海道酪農の基礎を築きました。彼が江別市に建てた農場が「町村農場」であります。
町村氏が昭和3年に建設した家屋や牛舎は、現代に入ってから江別市に寄贈され、今では資料館になっております。
しかし2022年の大雪で牛舎の屋根が陥没。
修繕も兼ねて2024年にリニューアルオープンというわけです。
個人的には北海道史を語る上でかなり好きな話なのですが、毎年来場者は激減しており、とても寂しい感じ‥。リニューアル前に訪れた時も、資料館に誰もいなくてさみしい感じだったわけですが、さて、リニューアルでどうなったでしょう。
駐車場に車が3台。
懐かしのピンクの牛舎が見えてま入りました。
見たところ、屋根のどこが陥没したのかわからないくらい綺麗になっています。
ピンクの塗装も塗り直したのか以前より鮮やかです。
手前の銅像が町村敬貴。ハンチング帽とジャケットがお気に入りだったらしく、作業の時はいつもこの格好だったそうです。
以前来た時は牛舎の中が見れたのですが、冬期は閉鎖されているそうで、中には入れませんでした。
旧町村邸にもいってみます。
こちらは以前は資料館でしたが、カフェができたようです。
中に入るとすぐにカフェがあります。
良い考えだな~と思ったのがコーヒーで、江別市内の各コーヒー店の豆から選べます。
江別はたくさんコーヒー店があるんですねぇ
今回は一番左のノースライブさんのコーヒーにしてみました。
ちなみに左から3番目のノッポロコーヒーさんは、江別市にある旧ヒダ工場をリノベした施設で以前いただいています(おいしかった)。
コーヒーができるまでの間、館内をご覧になってお待ちください~とのことなので、以前の展示室がどうなったのか見てみます。
さて展示室は・・・・・・・
なくなっている!!
キッズスペースになっている!!!
え?マジで?あの展示物はどこにいったん??と一人で焦るわたくし。
いちおう、展示物はあったものの狭い場所にぎゅっと収納されているみたいです。
じゃあ今まであったほかのものはどこへ?と思っていると、延々と町村さんについて説明するテレビジョンを発見。
全ての資料はこの動画に集約されたらしい。時代!
この動画、ミニ町村敬貴が一人称で自分のことを解説するというシュールな作りだった。
まあ、実物を見るより動画を見た方が早いもんねえ。時代だよねえ。
先ほどのキッズスペースは1月〜3月の土日祝日のみ臨時に開設しているものらしい。
通常はピンクの牛舎の中にキッズスペースがあるのだけど、冬の間は閉鎖されるのでここに移動してくるようだ。
じゃあ夏の間はこちらのキッズスペースがどうなっているかというと、イベント用の展示コーナーになっているらしい。ふむ。
そうこうしているうちにコーヒーができたのでいただく。とてもうまし。
そしてソフトクリームもいただいたのですがおいしくて写真を撮り忘れました。
せっかく牛舎に来たならやはりソフトクリームを食べたくなるのが人情というもの。
ちなみにリニューアル前の町村農場には昔ながらのアイスクーラーが1台あるだけでした↓
ついでに、リニューアル前のピンクの牛舎内部もおいておきます
暗い・・・
これがこうなったらしい↓
https://www.ebetsu-kanko.jp/archives/sightseeing/129.html 江別市観光協会HPより
リニューアル前のシブい感じも結構好きだったので、今回のリニューアルがちょっと寂しい気持ちもあったのですが、自分が子供だったらこのキッズスペースで牛のおもちゃや木のプールで遊びてえよなぁ。と思ったので良し。
ここで遊んだキッズたちも。いつか町村を思い出すことでしょう。
たしかに歴史的な施設は大切なのですが、一部の人にだけ向けられた施設だと維持していく力がもはやこの時代には無いのであります。これでいいのです、たぶん。
冬の間という事もあってか来場者がほぼいなくて、休憩室にはうつぶせになったまま動かないおばさんと独り言が多い老人しかいなくて寂しい感じ。せっかくソフトクリームもコーヒーもおいしいのにもったいない。
帰りに近くの「蔦屋書店」に行ってみたら休日という事もありおしゃれ系の若者で激込みのカフェで勉学にいそしむ学生もちらほら。
そんなに混んでるカフェじゃなくてここに来て頑張ったほうがいいんじゃないかなと思ったり。