伊達市へちょっと行ってきたよ。
伊達市という地名は、北海道なのにあの戦国武将と関係なくもないんだけどそれは後述しよう。
伊達市といっても「平成の大合併」で大滝村も入ったから、昔よりでかい。大滝村は無くなって今は大滝区と呼ぶんだそうだ。なんだか違和感がある。
お隣の壮瞥町は合併しなかったから、いわゆる飛び地合併だ。
なのでだいたいこのへんとこのへんを「伊達市」と呼ぶ。
まず腹ごしらえに向かった。
きのこ王国 大滝本店
このバブリーな名前のスポットを侮ってはいけません。
なぜなら、札幌方面から支笏湖側を通って伊達市に向かうと、飲食店はほぼここしか無いからです。
夏だともう少し他のお店もあるのですが、北海道の地方では冬期休業の飲食店というのも珍しくないのです。
なぜきのこかというと、きのこ王国がある旧大滝村はきのこの生産が盛んだから。
観光バスがぞくぞくときのこ王国へやってまいります。お客さんは、ほぼ外国の観光客。
昔のスキー場の食堂を巨大にした感じの店内。腹ペコのお客さんの殺気と蒸気でむんむんしています。
TEMPURA、MEAT-BUN、RICEBALL・・品数は大変豊富。
きのこ汁、きのこつくね、きのこと行者ニンニク入りソーセージ。
ふと、どこ産のきのこを使ってるんだろうと思ったり。
肉まんがおいしかった。
とりあえずお腹はいっぱいになった。
帰りにはきのことあまり関係なさそうな恐竜的なのがお見送りしてくれた。
とても寒そうな顔をしていた。
白絹の床
市内を流れる長流川です。奥のもくもくは湯煙かなあ、周りには温泉がたくさんあります。
マシュマロの様な雪がぽこぽこできていました。
川底をよく見ると、白い岩盤が透けて見えています。
ここは「白絹の床」と呼ばれる名勝で、美しい川床が絹のように見えるのです。って雪で見えませんけど。
この川床、気になりませんかタモさん。
「これは火山灰が川床に堆積してできた「緑色凝灰岩」ですね。グリーンタフとも呼ばれます。」
つまり、伊達周辺は火山が多いんですね。どおりで温泉も多いわけです。
善光寺
北海道では珍しい藁ぶき屋根のお寺。
実は春になると桜の名所でもある。これは春に撮った写真。
北海道のお寺にしては歴史がめちゃ古い。826年に円仁がこの地に来たのが始まりらしい。円仁、習ったよねえ唐へ留学したお坊さん。
さっきも書いたけどこの辺は火山が多い。このお寺も有珠山噴火で焼け落ちて人が亡くなったりした。あとアイヌと和人の戦いで焼失したりなんだりして今に至っている。
お寺の周辺を散策すると、巨大な岩がごろごろしてたり、その岩から桜が育っていたりして、火山地帯ならではの特異な光景が見られた・・・・・写真は無いのですよ。お地蔵さんとか石碑とか、そういうの撮るのは何かなあというタイプの人間です僕は。
このお寺には宝物館があって、見たかったんだけど予約しないとダメなんだってさ。
写真では大きさが全く伝わりませんが、善光寺が建つ前から生えていたという樹齢約300年の巨大な3本杉。
あたりの石碑を読んでいくと仏教だけでなくアイヌや切支丹などのキーワードも散見される。伊達市は歴史が違うなあ。個人的には面白かったけど寒すぎるので撤収した。
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さて、「伊達市」の地名の由来には伊達藩とのかかわりがあるんだけど、その辺も勉強したいなあと思って道の駅に向かった。
つづく。