ビールとジンギスカンには歴史的建造物を選ぶ。=サッポロビール園
TimeOut東京刊タウンガイド札幌でしかできない50のことで紹介された50か所全部行ってみたよ。
さて、27か所目は札幌観光の定番スポット「サッポロビール園」です。
なかなかしゃれた赤レンガの建物が並びます。明治時代、製麦工場として実際に稼働していて、1965年まで実際に使われていました。今はビアホールや、ビール博物館などが集まったビール園として、観光スポットになっています。
赤色の星のシンボルが随所に見られますが、これは開拓使の旗(北辰旗)に由来します。開拓使や屯田兵の制服にも使われたそうです。
というのも日本でビールがほとんど作られていなかった明治時代、開拓使が指揮を執り、この地に造られたビールがサッポロビールの原型になりました。今でも星形はサッポロビールのシンボルマークとして使われていますよね。
明治初期のキャッチフレーズを再現したもの。読み方がわかっても変体仮名という難関がありますが、読めるでしょうか。
まずは日本唯一のビール博物館へ
しっかり見ても30分くらい。
無料で自由に見学できますが、ガイド付きの有料ツアーもあります。
割とコンパクトにまとめられて、わかりやすい展示でした。
明治時代、日本のビール醸造技術はほぼ皆無でした。そんななか、ここで初代醸造技師を務めたのが中川清兵衛です。
イギリス商船にこっそり紛れ込んで海外へ渡航し(もちろん当時は禁じられていました)、ドイツのビール工場で2年以上修行を積みます。工場が彼に与えた、ビール修行の修了証書もこの博物館で見ることができます。
帰国後はサッポロビールの前身となる開拓使麦酒醸造所で技術者として貢献しました。
明治大正から現代にいたるまで、ビールの歴史がわかります
博物館見学後のお楽しみ・・・
ビールの歴史を学んだあとはこの「スターホール」で工場直送ビールやソフトドリンクを楽しめます。
選べるビールはこの3種。※有料ツアーに参加すると「復刻札幌製麦酒」も飲めます。
黒ラベル、クラシックは馴染みがあるので「開拓使麦酒」をチョイス。
缶ビールでは味わえない濃厚さ。
実はひとりぼっちでここにきていて、写真には写っていませんが立ち飲み席で団体に混じってぽつんと飲んでいます(笑)
平日なら一人客もいるのですが、休日は団体さんばかり。といってもほとんどアジア人なのですが。
ジンギスカンを食べる
会社の宴会などでサッポロビール園を使う機会が何度かあったのですが、あまり良い印象ではないです。ぺらぺらの解凍羊肉とモヤシの無限ループをひたすらビールで流し込むみたいなコースしか経験したことがなくて。
その時はおそらく団体様コースだったので無限ループしてたのですが、今回一人で行ってみて、ビール園もわるくないかもな、と思いました。
ビアホールは5つあるのですが、以下は団体向けの施設。
・ケッセルホール(550席)
・トロンメルホール(208席)
・ポプラ館(1000席)
以上の3つが団体向け。雰囲気はいかにもビアホールという感じで、海賊の宴が好きな人、団体客はこちらです。
・ガーデングリル
うってかわって、「ガーデングリル」はちょいと高級路線です。静かで個室もあります。接待にも使えますが、予約した方が良いです。
敷居が高くて一人で入れませんでした(チキン)
・ライラック
騒がしすぎるのも敷居が高いのもちょっと・・・という方はこちら「ライラック」がおすすめ。お客さんは夫婦やカップルと、2~4名がほとんどでした。
ジンギスカンには、あらかじめ調味料に漬けておく「味付け」と、つけないタイプがあります。ここは唯一「味付けジンギスカン」が食べられるお店です。
僕は味付けの方が好きなので・・・「3種味付けジンギスカン食べ放題」、「6種味付けジンギスカン+アラカルト食べ放題」・・どれも魅力的ですね。でも僕はこの時、一人で来ているがために一刻も早く立ち去りたいと思っているので、結局生ラムジンギスカン(塩)と焼き野菜セットにした。そもそもひとりでは食べ放題頼めないのでわ?
おいしかった。臭みがなくやわらかい。
サッポロビール園ってなんか微妙・・ってイメージだったけど、少人数で軽く使うならいいかな。と思いなおした。団体利用はもう勘弁だな。
いずれの施設も予約してから行った方が良さそうです。
アクセスは断然バスが便利
飲酒運転ダメ。絶対。 札幌駅裏(北口)からバス直行便が出ているので利用すると便利です。だいたい10分くらいで着きます。
最寄りのJR苗穂駅まで歩いていくという手もありますが、思ったより距離があるので全然おすすめしません。特に冬(←歩いた)。
ちなみに
『麦とホップを製すればビイルという酒になる』と書いてあります。
僕は読めませんでした。