「旧永山武四郎邸」に来ております。明治初期に建てられた和洋折衷のおうち。
住んでいた永山武四郎さんは、第2代北海道庁長官を務めた明治時代のエライお方。
そして隣にはかわいらしいミント色のおうち。
昭和12年に建てられ、旧三菱鉱業の寮として使われていた建物「旧三菱鉱業寮」。
では歴史探訪を・・・・と行きたいところだけど、今回はこの中にある
「和洋折衷喫茶ナガヤマレスト」なるカフェに向かいます。
実はここ、有形文化財に指定されている歴史ある建物。カフェはその中にあるらしい。
文化財の中にカフェ!!
建物に入ると、当時の雰囲気を残したおしゃれ空間が広がっていた・・・
▼玄関
▼電話室
小樽の和光荘にも電話室があったのだが、トクベツ感があってかっこいい。
▼廊下
▼店内
いやー、いい感じですな。
さてメニューはというと、お食事系から甘いものまで幅広い感じ。
▼プリン・ア・ラ・モード
レトロ、そして豪華!
(値段もそれなりにするんだけど)
▼ショコラテリーヌ
めちゃ濃厚
実はここ、インスタ映えするパフェがあるとかで一部では有名なカフェらしい。
そういう客ばっかりなのかなあとか思っていたら、店内は観光客っぽい人と地元の人しかいなかった。
あまり言うとあれなので小声で言うけど、インスタ映えで客寄せするとそういう店になっちゃう事が多いので僕は悲しい。
それはともかく居心地がわりとよかったのでのんびりした。
今度はカレーとカツサンドが食べたい。
旧三菱鉱業寮を見学
せっかく文化財の中に入ったので、お店を出て建物内を散策してみる。
この寮は永山武四郎の死後、財閥がこの敷地を買い取り、後の時代に建てられたらしい。後の時代といっても1937年前後のことである。
「寮」という名前がついているけど、いわゆるクラブハウス的な役割を果たしていたみたい。
▼ホール
▼丸窓
▼トイレ
▼和室と廊下
どうやら、ここらへんの和室が宿泊部屋に使われていたようです。
今は貸しスペースになっていて、イベントや会議に使われています。
この日も「壱番」の部屋がなにかしらのイベントに使われていました。
▼資料室
ここもおそらく宿泊部屋だった場所。
資料が置いてあって自由に読むことができます。
窓と部屋の間に微妙な空間があるのですよ。
縁側?っていうの?趣がありますな。
「ここが札幌の街かー」なんて当時の人は外を眺めたのかもしれん。
(下に写っているのがこの辺の持ち主だった武四郎さん)
旧永山武四郎邸
先ほどの茶色の↓建物が武四郎さんちなんですが、実は廊下でつながっています。
武四郎さんちも観てみましょう。
もともと武四郎さんの自宅だったのですが、死後は旧三菱鉱業が買い取っています。
先ほどの寮と違い、こちらは社長とか重役クラスが宿泊していたそうです。
▼和室と洋室の仕切り
ここから和室です!と宣言するような間仕切り。
当時の洋館は、和室と廊下を挟んで洋室にするのが一般的だったらしく、こんな風に急に和室になる造りは珍しいらしい。
▼和風で洋風な窓
見えないけど上にカーテンレール的なものがあるのだ。
よく見ると外側の窓は和風だし、内側は和風。
和風も洋風もとりいれたいみたい。
▼庭にあったなぞの石
庭は雪に埋もれていたので見えなかったけど、建物からして立派なのだろうと思う。
▼いろんな歴史とか苦労話とか
この建物を修復するにあたっては、古いだけに結構大変だったらしい。
そのへんの苦労話なんかもちゃんと読んどくとありがたみが増す。
武四郎さんのことも調べてから行った方が良いでしょう。
武四郎さんちにお邪魔するわけですからね。
帰ろうかなーと思ったらボランティアのおねえさんに突然クイズをだされたので皆さんにも問題です。
Qこのトイレのドアには「ドアノブ」がありません。どうやってあけるのでしょうか?
正解はこの3本の棒の
真ん中をスライドさせると開く!
でした。