「登別伊達時代村」に行きましたよー。
登別伊達時代村というのは1983年に北海道に誕生した、「江戸時代」がテーマのテーマパークであります。
栃木県の日光江戸村なども同じ会社が運営しとりますな。
伊達時代村には忍者や芸者さんがいて、子供の時はとっても楽しかった記憶しかありません。
久しぶりの再訪となりますが、果たしていい大人は楽しめるのでしょうか・・!
▲あいにくの雨ですがなんかいい感じです。雨に濡れる正門。
さて料金は大人2,900円です。高・・・
加えて駐車料金500円(乗用車)もかかります。
建物のクオリティーが割と高い
こちらが伊達時代村の街並みでございます。
日本が元気いっぱいだった時に建てられた建物なので、建物のクオリティーが割と高いことに気づきます。出来が良いです。
写真に撮ると絵になります。
ちなみに侍や町娘の貸衣装もあるんですが、こちらも3,500円!とわりといい値段です。
あ、3,500両です。
ここでの通貨は両になっております。
花魁ショーに行ったら・・・
なんですかこの赤い建物は。大丈夫ですか?子供は入っていいんですか?
ここでは「花魁ショー」をやっておりまして、「とらとら」とか「扇を投げるゲーム(名前忘れた)」なんかをやっております。
花魁役はどこかで指導を受けてるのか、わりと美しい動作です。
進行役は男装のおねえさんがやってくれるのですが、なぜかブロークンイングリッシュで会場を沸かせます。
なぜかというと、この日の観客、シンガポール5割、タイ3割、中国1割、残りは日本人という構成です笑
彼らに花魁とゲイシャの違いはわかるのでしょうか・・・
ショーでは大名役が観客からひとり選ばれて、お座敷遊びを体験できます。
東南アジアとかでやってる、日本人向けのショーっぽい感じです。外国人の方は大爆笑なんだけど日本人はしらけちゃうっていう、なんなんでしょう、この温度差。
役者の皆さんはすばらしかったのですが、お客さんの足の臭いに耐えられなかったので
こっそり途中退席して会場をあとにしました。
じゃあ大人は楽しめないのか? そんなことはありません。
この3つのスポットはたのしい。
①忍者怪々迷路
この中はアナログな仕掛けの迷路となっております。
子供向けと思ってあなどることなかれ。
うわーー
って写真では伝わりませんがこの部屋に入ったとたん、めまいで歩けなくなります。
部屋が傾いて造られているだけなのですが、なぜでしょう?
三半規管って大事だなと気づかされる施設です。
②妖怪びっくり小屋
スイッチを押すと妖怪が作動する仕掛けです。
あの傘がどうなるのか、だいたいわかると思いますが、そういう妖怪的なものがたくさんいます。
実にマイルドな恐さ。子供にやさしい施設です。
呼び込みをしているおばちゃんロボと妖怪?たち。
なにげに北海道の動物がモチーフになっています。
シカ、クマ、キツネ、タヌキ、そして笛を吹くアザラシ(トド?)
③おにゃんこ寺
化け猫が出るびっくり系の施設です。
突然モノが出てきてびっくりするので、そういったびっくりはあると思います。怖くはありません。
うんちく
おもしろいのは「おにゃんこ寺」は設定上の縁起も作ってありまして、それによると伊達安芸の愛猫が切り殺され、その亡霊が化けて出るという設定になっております。
化け猫といったら歌舞伎や浮世絵にもなってる「鍋島の化け猫騒動」が有名。
あれは佐賀藩鍋島家の騒動が元ネタなんですが、こちらはそれを伊達家にしてるのがにくい演出です。
というのも、ここ伊達時代村のある「登別市」はその昔、伊達氏の家臣である片倉小十郎が統治を任された経緯があります(片倉小十郎の屋敷がテーマ―パーク内にあるのはたぶんそのため)
ちなみに文中に書いてある原田甲斐に伊達安芸が切られたって話は史実でいわゆる「伊達騒動」です。
あと伊達政宗の側室の愛称は猫御前だけどそれは関係ないか。
というわけで、忍者怪々迷路、妖怪びっくり小屋、おにゃんこ寺はちょっと面白い。
逆に言うとこの3つをまわってしまうと他に見るものが無いっていう・・・・
たべもの
黒い忍者やきそば!
もう中国語もハングルも英語もあって、江戸時代なのにグローバルっすな。
わりとうまかった。
もち
もう帰ろうかな・・・・・・
▲雨天中止の忍者ショーの会場に佇む忍者のお兄さん。
▲将軍の馬に弁慶と何でもありと化した撮影スポット
「謎解き」に挑戦!
どうやら毎年恒例の「謎解き」にも挑戦(500円)。中はお見せできませんー
いわゆる「リアル脱出ゲーム」とか「宝探しゲーム」みたいなイベントです。
問題を解いて園内から答えを探すやつですね。
僕は大人なんで余裕ぶっこいて上級者向けを選んだのですが、謎は解けませんでした。
最初は良い調子だったんですけどねー
帰る途中に謎を購入したんですが、結局閉園ぎりぎりまでねばっちゃいました。
*
大人になって見えてきたもの・・
・入園料高いなあ(でも施設維持費とか人件費とかかかるんだろなあ)
・外国人ばっかりで雰囲気変わったなあ
というわけで子供の皆さんはこのような邪な気持が芽生えないうちに十分忍者になってください・・。
あと気になったのが村内の役者さんで、なんというかアクター魂をひしひしと感じます。売り子にまわったり、時には村内を歩いて通行人になってみたりと、実は演出にも力を入れてます。
どこかのネズミの国の人より愛想が良くていい感じでした。
結局、大人にとって大事なのはそういうとこだよね。