支笏湖にやってまいりましたよー
水質日本一と言われるだけあって、たいへんきれいな湖です。
さて今回は、ヒメマスを食すために支笏湖にやってまいりました。
ヒメマスとは簡単に言うと、「湖にとどまったサケ」であります。
サケ科の魚は普通、川と海を行ったり来たりするものなんです。その途中でヒグマなんかに捕らわれちゃうのもいますよね。
そういうことをしないで、海に行かず湖の中で一生を過ごすサケの仲間をヒメマスと呼びます。
そんな生態も変わっているんですが、なにしろ「サケより旨い」なんて人もいるくらいなので一度は食べてみたいお魚であります。
天然のヒメマスはもともと「阿寒湖」と「チミケップ湖」という北海道にある2つの湖に生息していたんですが、1894年(明治27 年)に阿寒湖から、ここ支笏湖に移植されました。
移植された歴史はあるにせよ、もともと天然のヒメマスもいたんでアイヌ語でカパチェプ(kapacep)「薄い魚」と呼ばれてたみたいです。
今でも地元ではチェプ(cep)が転じた「チップ」と呼んでるみたいですねー
さてそのチップことヒメマスを食べるために、支笏湖のポロピナイと呼ばれる場所に行きます。
支笏湖の札幌側のエリアですね。支笏湖はでかい。
ちなみに支笏湖はもともと円形で、恵庭岳と風不死岳の隆起でくびれ形になったんだって。
ここ「ポロピナイ食堂」でヒメマスをいただきます!
メニューには「チップ」の文字が!
わくわく
一番人気の「ポロピナイセット」
ヒメマスの姿焼き、フライ、ライス、小鉢、味噌汁付
姿焼きとフライのインパクトがすごい。
これがヒメマスか・・っていうくらい姿かたちがはっきりなフライ。
フライがすごくうまかった
姿焼きも身はふっくら、やわらかくてとてもおいしかったんだけど何しろフライが旨かった。
フライというのはある意味邪道なんだけど姿焼きのおいしさが霞むフライのおいしさであった。これは揚げ方もうまいんだな。
こちらはヒメマス生ちらし丼
サーモンよりくどくない。なんて上品な脂ののりかたでしょう。うまうま。
支笏湖周辺にはヒメマス料理が食べられる店が何軒かあるんですが、値段が高かったり鮮度がイマイチってとこも実際あるんですよね。その点、ポロピナイ食堂は天然ヒメマスを使ってて味もいいんで、割とよさそうなお店なんでおすすめです。今のところ。
ヒメマスを食べるまでは「ヒメマスって何?鮎?」みたいな関心しかなかったんですが、また来年も食べたいですねー。
旬は春先~初夏らしいんで、また来るかもです。
ちなみにヒメマスの支笏湖での漁解禁期間は6月~8月なんで、この時期は湖が騒がしくなるかもしれませんよ。
支笏湖にお越しの際はポロピナイでチップ料理をご賞味あれー