こちらは美唄市にある「東明駅」であります。
1948年~1972年まで使われていた駅で、保存会の方々によって綺麗に保存されています。
普段は中に入れないのですが、5月~10月の第一日曜日だけ内部見学も可能!ということで、行ってまいりました。
東明駅のある美唄市はこのへんであります。
美唄市はかつて石炭産業で栄えた町で、小さな炭鉱の他にも三菱美唄炭鉱、三井美唄炭鉱などの大きな炭鉱もありました。
今では信じられないことですが、石炭を運ぶためにこの辺りはたくさん線路が作られ、駅があり、「美唄鉄道」という路線がありました。
東明駅は美唄鉄道にあった6駅のうちの一つであり、駅周辺の東明地区には1万人以上の住民がいたそうです。
ちなみに美唄市の人口は最盛期で約9万人でしたが、現在では約1万9千人です。
いつもは入り口が閉まっているのですが、この日は公開日なので開かれています。
外にはSLも保存されております。
当時活躍した「4110形式十輪連結タンク機関車2号」
保存会の方々によって綺麗に塗装されているみたいです。
三菱マークもありますね。
こちらは駅の裏側。
ではさっそく、月イチ公開の内部に入ってみます。
右に見える窓枠が切符売り場です。
当時の広告や張り紙もそのまま保存されています。
こちらは切符売り場の内側。
当時の道具もそのままです。
ほんとそうよね
手書き運賃表。今はなくなった駅名ばかりです
当時の広告。
べかんべって聞いたことあるな・・と思ったら「ゴールデンカムイ」でアシリパちゃんがマキビシとして使ってたとげとげの植物ですね(作中ではぺカンペ)
ってかあのとげとげ食べれるのかあ。
いや待てよと思って調べたら、この広告の長栄堂というお菓子屋さん、いまでもありました。べかんべ最中も健在です。
こちらは駅員さんの休憩所?ベニヤで補強されていますが障子の部分に当時の面影が。
1967年の北海道銀行のカレンダー
羊をバックにライラックを持ってるのが、当時の北海道アイコン寄せ集めって感じでいいですね。
室内では保存会のボランティアの方が解説をやっていました(自由に見たいので今回は聞きませんでした)
当時の写真などもあったのですが、残念ながら撮影NGとのこと。
興味がある方は、1970年代の北海道鉄道写真のサイトを立ち上げている方がいるのでそちらをご覧になってもいいかもしれません。
という感じで、個人情報の関係もあるので全部は紹介しませんでしたが、結構当時のいろんな資料が見られました。
駅周辺はこんな感じでいまでは何もないのです(近くにヒグマがでるそうです)
東明駅の内部公開日は5月~10月の第一日曜日 9時~13時です。
お盆期間も公開予定とのことですので、興味がある方は
東明駅舎一般公開・2号機関車の見学サポート - 美唄市ホームページで日程等ご確認くださいませ。
半世紀前には人がごっちゃりいた余韻がいろいろ残っていて、美唄市はちょっと面白そうですね。機会があればもう少し行くかもしれません。
では、また。