「あめせん」
その名の通り、水あめを挟んだおせんべい。
年齢が若くなるほど、何それ?率が増加するお菓子。
その発祥は
1960年代以前の日本では、現在、食材として使われる水飴は高価であり、それ自身が単体の菓子の一つであった。しかし、水飴は液状であることから子供には扱いが難しいことから、甘みの少ない小麦粉やでんぷんなどで作ったせんべいなどで挟む駄菓子として、紙芝居や駄菓子屋が店先で取り扱うようになり普及した。(ウィキペディア‐飴せん より抜粋)
という話がウイキペディアにのっていますが・・これは、たぶん違うあめせん。
ウィキペディアで書いてるのは、でんぷんで出来たピンクや黄色のこういうやつ
に水あめを挟んでるお菓子のことを言っているんでしょう。
それは紙芝居とかで食べるやつね。これじゃないよ。似て非なるもの。
僕の言ってるあめせんはこれ。
北海道だけのお菓子かと思いきや、東北地方にも存在するらしいです。
▼2枚のせんべいの間に水あめが入ってる。
使用するせんべいは「南部せんべい」。
南部せんべいならゴマでもピーナッツでもOK。
ちなみに南部せんべいってのは、小麦粉が主原料の堅いおせんべい。
そもそも南部せんべいは八戸藩が作った非常食らしい。水あめも保存が効くから、まあ、せんべいと水あめが近くにあったら組み合わせちゃうのかなあ。
「おこわ」をせんべいに挟む「せんべいおこわ」もあるくらいだし。
青森には赤い缶に入った水飴「津軽飴」も昔からあるから、遠からず関係はありそう。
というわけで発祥についてはよくわからないけど、昭和以前からあったかも。
北海道のスーパー、コンビニでも「あめせん」は今のところ購入可能。
札幌、苫小牧の製菓会社が細々と販売しています(というかスーパーではこの2社しか見たことがない)
四角もあるよ。
おせんべいをバリッと噛み砕くと、中から硬めの水飴が出現する。
おせんべいはほんのり甘く、麦芽水飴だから刺激的な甘さじゃない。味はいたってシンプル。
こういう野暮ったいお菓子が結構好き。
いちばん好きな「丸松松浦商店」のあめせん
スーパーで売ってるのもそこそこの味なんだけど、長万部にある「丸松松浦商店」のあめせんが今のところベスト・オブ・アメセン。
100年の歴史をもつおせんべい屋さんです。
香ばしくておせんべい自体がうまい。
お店はJR長万部駅のすぐ近くにありますが、長万部駅構内や、近郊市町村の土産屋でも購入可能。電話で地方発送も可能みたいです。
おいしいあめせんはこっちかな。
この、端っこのミミがうまい。
僕は別にノスタルジーを感じたいわけではなくて、ある種の危機感を持って食べている。
いつでもどこでも10年先でも、同じ味のものが手に入るなんて、実はおかしい。
おいしいものはいつまでもあると思うな。
と、最近しみじみ思う。