大福
パン
車を走らせていると、横目にそんな文字が目に止まり、あわてて駐車場に車を入れた。
大福パン? 大福で出来たパンなのか、はたまたパンで出来た大福なのか?
どちらにしてもやってはいけない組み合わせだ。
気になる。入ろう。
「ひかり大福」というお店らしい。
小さなお店に入ると、右側の棚には大福、左側の窓辺にはパンが売られていた。
なんだ・・大福とパンか。
ちょっとがっかりしたけど、入ってしまったから購入。
大福。
北海道産もち米100%だって。
北海道ではもち米といえば「風連(ふうれん)町」のものが有名で、このお店でも風連町のもち米を使用している。
ふだん餅は食べないけど、風連産のもち米となれば話は別。ってくらい風連産を信頼している個人的に。
では失礼してちぎってみます。
厚みのあるもちもちのお餅と甘さ控えめのあんこ。
おいしい。
パンのほうは、なぜかレーズンを使ったパンが多かった。有機レーズンを使用しているそう。
買ったのはこれ。
ハード系パンも酵母パンも好きなので個人的にはヒット。「レザンレザン」
英語にするとレーズンレーズンってことだから、もうこれでもかってくらいレーズンが入ってる。
レーズンたっぷり。
大福は店内で作られ、パンは系統の別会社で作っている様子。
パンも大福も「ひかり工房」という製造元。
どこかで聞いたことあるなあと思ったら、社会福祉法人さっぽろひかり福祉会というところがやってるらしい。精神障がい者の所得保障と就労支援をしているとこ。
精神障がい者へ働く場所を提供してるんだね。
さっぽろひかり福祉会は、20年以上前、ある女性が息子さんの精神疾患をきっかけに6畳2間で細々と始まった。今では事業拡大に成功して、たくさんの人がはたらいている。
今は地元の町内会の後援を受けるほどになったけど、色んな誤解やなんかをほぐしながらの道は大変険しかったらしい。
ここのパンは酵母や有機フルーツにこだわったり、北海道産の材料使ってみたり種類が豊富だったり。
賃金確保のためには当然ビジネスとして成功しないといけないから、そのへんのマーケティングがしっかりしているんだなあと思った。