札幌国際芸術祭のイベントで、木彫り熊の展示をやっていたので見に行きました。
札幌国際芸術祭は3年に1度開かれ、札幌市内各所で様々なアート展示やイベントが開かれています。
アートも芸術も興味はありませんが、木彫り熊が集結するとなれば話は別!
さっそく会場の札幌市資料館へ。
こちらが会場の札幌市資料館。もともと裁判所だったそうで。厳めしい造りですね。
2階の会場へ。いるいるいる。
『北海道の木彫り熊~山里稔コレクションを中心に』と題した今回の展示。
山里稔さんというのは造形作家なんですが、木彫り熊界では「木彫り熊コレクター」として有名です。以前から山里さんのブログを読んでいたので、ちょっと感動。
木彫り熊についてさらっと書いておくと、もともと北海道の農民達が冬の副収入のために作り始めました。(冬は農業ができないから)。
アイヌが始めたと思ってる人もいますが、北海道のアイヌは神(熊)の姿を具現化するのに抵抗があったようで、もともとそういう風習はありません。生活のために作り始めましたが、優れた彫刻技術をいかした木彫り熊を生み出しています。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
まずはプロの作品。
引間二郎。
旭川の名工、平塚賢智。
あんよを持っててかわいい。
こちらは巨匠、砂澤ビッキの作品。か・・かっこいい。
さて、プロの作品はもちろん素敵なんですが、今回の僕の目的は、「有名じゃない」「作者不明」の熊たちを見ることです。
作者不明の熊。
扁平すぎる体と、愛嬌のある顔です。タヌキっぽい。
名もない熊たち。トドみたいなのもいる。
札幌の作家の作。目がやばい。
上手いというわけではないけど、なんだか感じるものがあります。
家にあったら何か怖いな・・
こちらはパンフレットの写真につかわれた熊。
写実的ではありませんが、真似をして彫れない独特な形です。
もともと農民が、生活の空き時間に彫刻を勉強しながら始めたものです。無名の熊たちからは、何とか彫ろう、上手に彫りたい。という気持ちが伝わってきます。
最後にお気に入り熊を。
これからスキーに行くんでしょうね。
作者不明。まるっこくて、ちょっとほほえんだ感じが可愛らしい。
山里さんがまとめた本を買って帰りました。
面白かった。
会場は無料。
プロの作品はもちろんですが、名も無き人が彫った味のある熊も見てほしいです。
もったいないので、写真は多く載せませんでした。興味のある方はぜひ。
札幌国際芸術祭
北海道の三至宝:アートはコレを越えられるか!『北海道の木彫り熊~山里稔コレクションを中心に』
会場:札幌市資料館 2階(札幌市中央区大通西13丁目)
会期:2017年8月6日(日)〜10月1日(日)
時間:10:00~18:00
休館日:月曜日、9/19(火) ※ 9/18(祝)は開館