どさんこカメラ

北海道各地で撮った写真を掲載します。

ヒグマに会いにベア・マウンテンに行ったよ。

ヒグマに会いたくてサホロリゾートのベアマウンテンへ行ってきたよ。

野生のヒグマを見たい気持ちは山々だけど、生きて帰れないのは嫌だからね。

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以前のぼりべつクマ牧場にも行ったんだけど、そことは何が違うか説明しましょう。

 

のぼりべつクマ牧場は、動物園タイプ。コンクリートの堀にヒグマがわんさかいて、お客さんはヒグマを堀の上から見る。

ヒグマ達は芸達者だけど、座りっぱなしで動かない印象。

 

今回行ったベア・マウンテンはサファリパーク型。国内初のヒグマ放し飼い施設です。

自然に近い環境にヒグマがうろうろ。お客さんはバスからヒグマを見るので、今回はアクティブなヒグマが見られると思います。

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 それではどうぞ。

 

 

 

◆入園料金は3000円くらい

やっぱりこういう施設はお値段高め。のぼりべつクマ牧場よりやや高い。入場料自体は2000円弱なんだけど、バス付きになると約3000円になっちゃいます。

歩道橋みたいな橋が張り巡らされているので、一応徒歩でも見学できます。

 

これがそのバス。

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値段は上がるけど、徒歩よりバスで見た方が面白いので、バス付入場券がおススメ。

これに乗ってヒグマのエリアへ行くよ。

 

もしもの時のために・・護送車のように金網張り。

足元の窓も開いちゃうからこわい。

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お客さんは背中合わせに乗るので、車窓は真正面になります。

 

車内にはヒグマたちのプロフィール。園内には11頭のヒグマがいるんだって。

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体重300キロ越えとかすごいな。

 

ヒグマのいる森は15ヘクタールで、東京ドーム3個分。
そんなに広くはないけど、ぐねぐね迂回しながらバスに乗るので、所要時間は30分くらい。

発車時間まで、運転手さんの軽快なトーク?が続く。ニッチなクマ情報が面白い。

 

時間になったので出発。 

園内は電気柵で囲まれていて、二重のゲートを通って入る。どきどきするなー。

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◆バスでヒグマ探し

笹や樹木が茂ってて、川もあって、割と自然っぽい感じになっている園内。

お客さんもヒグマを探す。いないねー。

これはきつねだね。

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運転手さんが、いましたよー。と停車。

 

うわ。

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でかいね。首に着けてるのは発信機。

 

鼻でかい!手でかい!

毛並みまで良く見える。

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水浴び中。

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ヒグマは汗腺が少なく、毛皮も厚いので暑がりらしい。

水浴びはよくするんだって。

 

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なに見てんだよ。みたいな。

結構表情が豊かだね。

 

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これはさっきと違うヒグマ。

バスの運転手のおじさんは「あ、アタロウがいますね!」などと11頭それぞれの違いがわかるらしい。僕は全部同じにみえる。

喋りながらボコボコの山道を運転したり停車したりして、運転スキルすごいよおじさん。

 

 

なんかバスの前に武装したミツビシがでてきたよ。どうした。

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ヒグマの喧嘩の仲裁に、この車が入ったらしい。

 

 

これは勝ったヒグマ。負けたヒグマを睨んでおります

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こっちは負けたヒグマ。

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しょぼんとして草藪に退散。

 

車が仲裁に入るのは、勝った方が負けた方を追いかけて襲うのを防ぐためだそうです。

 

勝ったヒグマは追いかけたくてウロウロ。

目を三角にして怒る。こわいですねー。

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武装サーフまで出てきて2台がかりで制止。

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車は園内を頻繁に巡回していて、ヒグマにトラブルが起きていないか見ている。管理はきちんとされている印象。

野生ヒグマ1頭のオスのテリトリーはかなり広いので、15ヘクタールの園内といえども11頭が共生するといざこざが起こるみたい。

ケンカの防止や、野生のヒグマがベアマウンテンに近寄ってこないように、メスのヒグマは飼育していないそうです。

 

 

これはヒグマ達のお家。

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16時ころになると自分たちで勝手に帰っていくんだって。お疲れ様です。

 

 

 ベア・マウンテンのちょっと面白いところは、上のヒグマのお家で人工的な冬眠(冬ごもり)に成功している点。

円山動物園のヒグマでさえ冬眠しない。というかさせていないというか。

野生ではほぼ観察不能だし、飼育下といえどもこの冬眠のデータを蓄積して、生態研究が進んでるそうだよ。ヒグマにとってもより自然に近い生活だね。

冬眠中はいびきも聞こえるんだって。時々目覚めて稲わらベットを直す姿なんか、想像するだけでめんこいなあ。

 

 

 

 ◆もっと近くでヒグマを見る

「ベアポイント」という施設でバスを降ります。

ここではガラス越しにヒグマが見えちゃうってこれだ。

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いますね。

 

近い。

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これからこのクマエモン君に、生きたニジマスがプレゼントされます。

 

屋上にはお兄さんがいて、上からキャッチできるかな?みたいな仕組みです。

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上からニジマスがくるよー

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あー

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1匹目、失敗

2匹目、失敗

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3匹目

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 失敗。

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あまりに下手すぎて子供達から「もー何やってんだよー!」の声・・

 

逃げたニジマスは下流で待ち受けるカラスがおいしくいただきました。

お気づきでしょうが、お客さんがいすぎて僕は写真を撮るのを失敗しています。

 

クマエモン君がニジマスキャッチに失敗したのは理由があって、水中に落ちて泳ぎだすニジマスを捕まえられないから。

クマエモンを始めほとんどのヒグマが、のぼりべつクマ牧場から登板されてきたヒグマなので、お母さん熊から魚の獲り方を教わっていないんですね。

 

どんまい。

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 そのほかヒグマに関する展示があります。

餌をあげない。ごみを捨てない。など基本的なことも学べます。

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 帰りはバスではなく、高さ5mの遊歩道で歩いて帰りました。

トータル所要時間は90分くらい。

 

 

 

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ヒグマ怖い!っていうのはのぼりべつクマ牧場の「人間の檻」には敵わないかなあ。あそこは人もいなくて汚めだけど、ヒグマの匂いがして(すごいくさい)、生暖かい鼻息も感じられるよ。

ベア・マウンテンは建物の入り口はともかく、中はきれいに整備されているので子供連れでもカップルでも楽しめると思いますよ。