むかわ町の胆振東部地震災害復興イベントとして、「むかわ竜」の一般公開があったので行ってきました。
「むかわ竜」について詳しくはこちら↓に書いています。
「むかわ竜」はむかわ町穂別地区で2003年に発掘された草食恐竜。
何がすごいかは前のエントリーを見ていただくとして、簡単に言うと
昔海だった層から発見された日本初の化石(世界では3例目)、植物食の恐竜全身骨格として日本初という、すばらしい恐竜です。
なにせ恐竜化石というものは発見されるまでに壊れたりバラバラになったり、まるまる一体完璧な形で発見されるという事はほぼないのです。
ところがむかわ竜は全身骨格がほとんどそろって発掘されたという極めて珍しいケースであります。
それではいってみましょう。
会場の、むかわ町穂別町民センター
むかわ町は静かな田舎町ですが、ここだけ人で溢れています。駐車場は満車!
矢印に沿っていざ会場へ・・・
なんか骨らしきものがみえるぞ・・!
むかわ竜全身骨格
レプリカじゃなくて本物の化石!
周りの大人と比べると大きさがよくわかります。
全長8m以上
脚の骨太さは実際観てみるとよくわかりました。
僕の好きな部位はしっぽ。
見てくださいこの完璧さ!ほぼ繋がっているように見えます。
会場から出た後再入場してしっかり目に焼き付けてきました
恐竜CG作家の服部雅人先生の展示もあった。
このむかわ竜↓を描いたのが服部雅人先生です。
パンフレットによく使われていたので見たことある人も多いと思います。
この絵はむかわ竜が力尽きた時のイメージで、何らかの原因で死んだむかわ竜が海へと流され、そのまま海底に沈んでいく様子です。
白亜紀のむかわ町は海だったんですねえ。
服部先生の描いたむかわ竜(暫定バージョン)。
今後むかわ竜の研究が進めば姿も変わるかもしれません。
ちなみに会場にはむかわ名物、「ししゃも」料理が売られていました。
ししゃもフライめっちゃうまかった。
カラフトシシャモとは違いますね。
それから、2019年に国立科学博物館にむかわ竜が出張するそうです。
なんと4か月間も・・・・東京の皆さん、むかわ竜をよろしくお願いします。
むかわ竜について知りたい人はこの本がおススメ↓読み物としても完成度高めです

ザ・パーフェクト―日本初の恐竜全身骨格発掘記: ハドロサウルス発見から進化の謎まで
- 作者: 土屋健,小林快次,櫻井和彦,西村智弘
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/07/04
- メディア: 単行本
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読んだ方はわかると思いますが、今回のイベントには小林准教授、佐藤たまき准教授、服部雅人先生も来てたんですよ。すごい豪華。
今回の一般公開は、地震復興イベントとして開かれました。
途中厚真町、安平町を通ってみたのですが、道路が工事中だったり山肌が崩れていたりといった光景を目にしました。
厚真町は震源地で、むかわ町、安平町など近隣の市町村も大きな被害を受けています。
道路も土嚢が積んであったり。
震災後、観光に行ってお金を落としてくるというのもいいのですが、もともと大きな観光地ではない場所ってあまり意味がないですよね。
そういう点ではふるさと納税は良い制度だなと思います。
「災害支援寄付」ならお礼の品は貰わずに、お金だけを寄付することができます。
むかわ町では「恐竜ワールド推進事業」にも寄付金を使ってるみたいなので、むかわ竜を応援したい!という人はいいかもしれません。
お金に余裕はあまりな僕ですが、使い道がわかるところに寄付しようかなあと思っています。
ちなみに今回はイベントなので全身骨格が揃っていますが、
穂別博物館では、通常むかわ竜の骨格の一部しか展示していません。
博物館へ行く際はご注意を。